新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

ドラえもん

『ドラえもん のび太の新恐竜』と羽毛恐竜について

藤子・F・不二雄が手がけた作品でも、それ以降の作品でも、ドラえもん映画は常に、その時々の最新の学説を取り入れて子ども達に紹介してきた。その中でも繰り返し登場してきたのが恐竜だった。最初のドラえもん映画『のび太の恐竜』では、当時まだ発見されて…

『ドラえもん のび太の月面探査記』の作品構造

「定説の世界」と「異説の世界」 教室で「月にはウサギがいる」と言ってバカにされたのび太は、異説クラブメンバーズバッジで「月の裏側には文明がある」という異説が本当になった世界を創造し、そこでムービットという生物を作り、彼らは月面のクレーターで…

『ドラえもん』『荒川アンダーザブリッジ』に見る現代社会の病理―流行と権威主義

『ドラえもん』と流行 まだ声優が大山さんだった頃のアニメ版ドラえもんに「のび太ニューファッション」という話があるんだけど、これが実に良く「流行」というものの本質を表現していて面白い。ジャイアンが主将を務める少年野球チームでは、Tike(もちろん…

ドラえもん映画と「リアリティ」―『ドラえもん のび太と鉄人兵団』私論1

小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団作者: 瀬名秀明,藤子・F・不二雄出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/02/25メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 270回この商品を含むブログ (34件) を見る私はまだ中学生の頃、はじめて『パラサイト・イヴ』を読んでSF小…