新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

禁書目録

『とある魔術の禁書目録』と原発事故―上条当麻の言葉から脱原発への道筋を探る

上条さんは原発というシステムを絶対に認めないと思う。なぜならそれは、周辺住民や作業員の命や生活を犠牲にして、大量の放射性廃棄物という未来へのツケを残して、現代の我々が豊かな生活を送れるようにするという、誰かの犠牲を前提としたシステムだから…

『とある魔術の禁書目録』―科学、魔術、そして「再現性」について

『禁書』と再現性 もしあなたが研究者で、論文誌に自分の研究成果を投稿しようとする場合、どういった事が重要になるだろうか。まず第一に、その論文には「新規性」がなければならない。どんなに優れた研究成果であっても、それが一番でなければ意味がない。…

「システム」の「外部」にいるということ―『とある魔術の禁書目録』の上条当麻について考える

今日は、ライトノベル『とある魔術の禁書目録』を13巻まで読んで思った事、特に主人公である上条当麻についての私論を述べたいと思います。さて、主人公というものは普通、主人公を取り巻く何らかの「システム」の内部にいます。そして、バトル物の作品の場…