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新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』と「友達が欲しい系」作品について

ついつい表紙買いしてしまったんですが、大正解でした。この『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』という作品は基本的に、友人に彼氏ができたことが羨ましくてたまらない主人公・茅野亜梨香が、「リア充爆発しろ!」的な奇声を上げるだけの漫画なんですが、それがめちゃくちゃ笑える。亜梨香の反応は大体ワンパターンで先が見えてるんだけど、それでも

>皿< ← こんな顔

してヒステリー起こす亜梨香が目に入ると笑いを抑えきれない。これが8コマに1回くらいの高密度で織り込まれているんだから、面白くないわけがない。

お嬢様系のキャラにも色々あって、縁(ゆゆ式)・千反田える氷菓)・ムギ(けいおん!)のように天然系のおっとりしたタイプや、真涼(俺修羅)・奏(まよチキ!)のように大人の魅力を持ったセクシーなタイプなどがあると思います。けれども、今も昔もお嬢様系キャラに求められているのは、プライドだけはやたら高いんだけれども、泣き虫だったり、恥ずかしがりだったり、子供っぽかったりというギャップだと言えます。要するに、釘宮的・ルイズ的なツンデレキャラですね。

お嬢様系キャラの伝統的なギャップ萌え要素に、「リア充爆発しろ」的な対リア充属性を添加した本作は、非常にチャレンジングだと思います。これって、自らの非リア充性・ぼっち性を自虐的に語りつつ、同じような非リア充と集まって彼らなりの充実した毎日を送っていこう的な、最近のライトノベルの潮流(『僕は友達が少ない』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』など)を凄く意識している作品だと思います。

ここ1、2年で、ラノベラノベ原作アニメの潮流が明らかに変わってきてるんですよね。ペトロニウスさんは、このような新しい潮流を「友達が欲しい系」作品の勃興と述べています。

自らの非リア充性を自虐的に見つめる点、リア充的要素に憧れて自分もそれを目指そうとする点など、本作は基本的に「友達が欲しい系」作品の文脈とよく似ています。あるいは、2月に出た『ともだちマグネット』なんかも同じですね。

ともだちマグネット 1 (バンブーコミックス WIN SELECTION)

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今年はラノベだけでなく、日常系4コマの世界でも、「友達が欲しい系」が注目されるようになるかもしれません。