新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『甘城ブリリアントパーク』のパラダイス的魅力

『探偵!ナイトスクープ』では、地元の個人が趣味で経営してるようなボロくてショボくてツッコミどころ満載のテーマパークの事を「パラダイス」と称し、そこに桂小枝局員が訪れて面白おかしく紹介するコーナーがあります。回によって異なりますが、その「パラダイス」には、おおむね次のような特徴があります。

  • 遊園地があるとは思えないような僻地に立地しており、園内はいつも閑散としていて客がほとんどいない。
  • 園内のアトラクションがショボくてボロボロであり、いくつかのアトラクションは常時閉鎖されている。
  • 明らかに安いハリボテで作ってあるような看板や施設ばかりで、遊んでいても全然楽しくない。
  • 個人経営のため比較的小規模で、デパートの屋上にある遊園地に来たかのような昭和臭が漂う。
  • 園内の清掃やメンテナンスが行き届いておらず、従業員にもやる気が感じられない。
  • 経営者が趣味で作った手作り感あふれる遊具などが点在し、園内がカオスになっている。
  • 素晴らしい景観や美しい自然などがあるのに、それを集客に全く活かしきれていない。
  • みすぼらしい食堂や売店が存在し、訳の分からない食品や小物が売られている。
  • 存在理由が分からない謎の神社仏閣やオブジェがあり、怪しげな雰囲気を醸し出している。
  • 安っぽい動物の芸やマジックショーが開催されているが、案の定、客席にはほとんど客がいない。

要するに「パラダイス」とは、とてもじゃないけど子どもを楽しませることができないダメダメな遊園地なんだけど、そんなどうしようもなさが一周回って何ともいえない魅力を醸し出している場所のことなのです。

ここまで来たら皆さんもうお分かりでしょう。甘城ブリリアントパークはまさに「パラダイス」です! アニメ第1話を見た時の他では味わえない興奮の正体がようやく分かりましたね。

  • 錆びついた入場ゲート
  • 閑散とした園内
  • メンテナンスの行き届いてないアトラクション
  • やる気のない従業員とマスコット
  • ゴミの散乱している池
  • ショボいジェットコースター

素晴らしいですね、このパラダイス的魅力は。それに加えて、「夢の国」に似つかわしくない経済的困窮と経営危機。是非、小枝探偵も実際に足を運んで、この魅力を味わってみてほしいです。と、思っていたら、すでにナイトスクープで紹介されている時の動画がありました。
甘城のパラダイス [ニコニコあっぷる]