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新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

話数単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選―惜しくも10選には入らなかったが素晴らしかった回まとめ

以前の記事「話数単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選 - 新・怖いくらいに青い空」で、今年最も印象に残ったアニメを話数単位で10話選出しましたが、ここでは、様々な理由により惜しくも10選入りは逃したけれども、非常に印象深かったアニメを選びました(敬称略、順不同)。

ヤマノススメ セカンドシーズン』、第10話、「富士山って、甘くない…」

脚本:ふでやすかずゆき、絵コンテ:山本裕介、演出:江島泰男作画監督:山中正博
苦しい試練がやってきてもご都合主義で何とかなっちゃう日常系、綺麗なものを見たら素直に「わあ!きれい!」となるのが暗黙の了解の日常系において、あえてそれをやらずに挫折を描き、天の川を「シミみたい」と言わせちゃうのが『ヤマノススメ』の醍醐味だ。この第10話と続く第11話は明らかに一繋がりのエピソードなので、まとめて10選としたかったが、そうすると企画の趣旨に反すると思ったのであえて外した。

ヤマノススメ セカンドシーズン』、第11話、「もぉ、やだ!!」

脚本:ふでやすかずゆき、絵コンテ:吉田泰三、演出:矢吹勉、作画監督:入江篤
主要登場人物が女の子だけの日常系作品において、主人公が体力の限界まで追い込まれて挫折を味わう様子が描かれてるのは、私の知る限り『ヤマノススメ』の他には『LSD~ろんぐすろーでぃすたんす~』*1しかない。それくらい、第10話と第11話は凄いことなのだ。

『異能バトルは日常系のなかで』、第5話、「厨二(センシティブエイジ)」

脚本:樋口七海、絵コンテ:清水久敏、演出:清水久敏、作画監督平田雄三・山本周平・斎藤健
1作品1話までというルールによって泣く泣く選出できなかったが、神崎灯代ちゃんの隠れ中二病な本性が明らかになる第5話も非常に良かった。

『異能バトルは日常系のなかで』、第7話、「覚醒(ジャガーノートオン)」

脚本:樋口七海、絵コンテ:望月智充、演出:宮島善博、作画監督:坂本勝
安藤の一番近くに居ながら、安藤のことを一番理解できないという鳩子の苦しみ。安藤と中二病的美学を共有できる灯代の存在が鳩子の心をざわつかせ、そして、安藤の何気ない一言が鳩子を傷付けてゆく一連の描写。その帰結としてついに爆発した鳩子の心の叫び、その迫真の熱演によって早見沙織という声優は伝説になった。

『selector infected WIXOSS』、第8話、「あの契は虚事」

脚本:岡田麿里、絵コンテ:佐山聖子、演出:桜美かつし・吉田りさこ、作画監督:木本茂樹・村上雄・佐野はるか・岡郁美・熊谷勝弘・斎藤美香
ラストを見た時の衝撃も凄かったが、まず遊月の「次に会う時は新しい私!香月の彼女になった私!」という台詞にやられた。追いつめられていった遊月がとうとう開き直って自分の願いを打ち明ける名場面。佐倉さんの名演も光る。

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』、第2話、「七重島第三高等部・冒険部」

脚本:木澤行人、絵コンテ:宮浦栗生、演出:猪狩崇、作画監督:竹田欣弘・北村友幸
自称名探偵・壱級天災ちゃんの初登場回。ランドセルを背負う謎解きシーンはアニメオリジナルだが、素晴らしい改変だったと思う。『ヤマノススメ』のひなた、『メカクシティアクターズ』のエネと並び、今年の阿澄さんを代表するキャラとなった。

『SHIROBAKO』、第7話、「ネコでリテイク」

脚本:横手美智子、絵コンテ:菅沼芙実彦、演出:菅沼芙実彦、作画監督:秋山有希・大東百合恵
絵麻ちゃんの抱える苦悩、りーちゃん後輩の可愛さ、山田さんの口から語られる「ぷるキュー」の真実など、見どころはたくさんあるが、正直それらはどうでもいい。この回最大の魅力は、みゃーもりが玄関で靴を履くシーンの圧倒的可愛さにある。

ソードアート・オンライン II』、第2話、「氷の狙撃手」

脚本:菅原雪絵、絵コンテ:伊藤智彦・森賢、演出:河合滋樹、作画監督朝井聖子・伊藤公規・鈴木豪
クールビューティなシノンさんの活躍を楽しめる回。ただひたすらに強さを求めて戦うシノンさんの格好良さ。それに引き替え、エロい目付きでシノンに詰め寄ったり、「ゲームでマジになるなよ」などと言って敵前逃亡しようとする男どもの浅はかさ。

悪魔のリドル』、第12話、「故に、世界は□□に満ちている」

脚本:吉村清子、絵コンテ:水島精二、演出:小坂春女、作画監督:徳永さやか・嵩本樹
晴の命を狙う暗殺者たちの物語であるにも関わらず、最終回まで誰一人死ぬことがなかった『悪魔のリドル』。ネット上では茶番だとかご都合主義だとか散々批判されていたが、私は、あえて誰も死なせないと決めた関係者の選択に敬意を表したい。

『甘城ブリリアントパーク』、第1話、「お客が来ない!」

脚本:志茂文彦、絵コンテ:武本康弘、演出:武本康弘作画監督:丸木宣明
まるで『探偵!ナイトスクープ』に出てくる「パラダイス」*2を見ているかのようなパーク内の描写。ショボくてボロくてどうしようもない遊園地だけど、それが一周回って何とも言えない独特の魅力を醸し出している。