読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

2015年上半期のアニメ総評

2015年上半期に見たアニメについて、自分の感想をまとめました。

2014年から引き続きで見てた作品 : SHIROBAKO、四月は君の嘘

1~3月期のアニメ : 艦これ、幸腹グラフィティ、ローリングガールズ、冴えない彼女の育てかた

4~6月期のアニメ : 終わりのセラフ、俺ガイル2期、プラメモ、響け!ユーフォニアム、きんモザ2期

SHIROBAKO

関連記事:『SHIROBAKO』のみゃーもりと絵麻ちゃんが百合カップルであることの数学的証明 - 新・怖いくらいに青い空

正直、1クール目の方が面白かった。今年1月から始まった2クール目は、みゃーもりと絵麻ちゃんとの百合的な絡みが少なくなったというのが、まず1点目のマイナスポイント。それと、1クール目では宮森が新人ならではの柔軟な発想と大胆な行動力で危機を乗り越えるみたいな描写が痛快で面白かったのに、2クール目では宮森が最早ベテランの域に達してしまって、1クール目にあったダイナミックな面白さが半減していた。それでも、ラストに向けて皆が一致団結し一つの作品が完成されていく過程は、見ていて気持ちがいい。そして、相変わらずエリカ先輩は可愛かった。

四月は君の嘘

最終回を見終わった後にこれほどの喪失感を味わったのは久しぶりだった。撮りためていた分を最終回後にまとめて見たのも良かったのだろう。主人公・有馬公生だけでなく全ての登場人物が、互いに友情を育み切磋琢磨する中で、その人に見合った形の成長を遂げるという物語の構図が美しい。また、佐倉綾音演じる澤部椿ちゃんが、自分の中の気持ちと向き合えずに悩む姿、思いを素直に伝えられない不器用さが可愛くて仕方ない。ほとんど文句のない出来のアニメだったが、唯一気になったのは、かをりが結局どういう病気で死んだのか最後まで分からなかった点。具体的な病名のない抽象的な「不治の病」という設定を安易に使っている感じがした。

艦隊これくしょん-艦これ-

関連記事:アニメ『鑑これ』におけるコメディとシリアスの中途半端さ、バランスの悪さについて - 新・怖いくらいに青い空
関連記事:修行僧的スポーツアニメとして見る『艦これ』―あるいは、司令官への愛ゆえにストイックに努力し、喜びと絶望を味わった一人の艦娘の物語 - 新・怖いくらいに青い空

ゲーム版はやったことないしラノベ等も全く読んでない状態でアニメを見始めたが、そんな初心者でも十分楽しむことができたのは流石だと思う。主人公・吹雪については上の記事で述べたので、ここでは他のキャラについて一言ずつ。

まず、睦月ちゃんについて、放送当時は知らなかったが、ゲーム版で「てへっ!」とか「にゃしい」とか言ってる姿を見て、あまりにもアニメ版と性格が違いすぎてショックを受けると同時に「あっ…(察し)」という気持ちになった。そうかそうか、睦月って提督の前だとそういうキャラになるのか。この衝撃的な事実を知ってからアニメを見直すと、睦月に対する印象が変わって大好きになった。一方、第六駆逐隊は、楽しい時も悲しい時も4人いっしょに行動してる一体感が可愛らしくて実にハラショーだった。4人全員を一つの画面に入れて、一緒に怖がったり泣いたり笑ったりさせてるシーンが多いので、そういう印象が強くなるのだろう。

加賀さんと瑞鶴さんについては、2人が対立するようなエピソードをもっと入れて、そこから次第にお互いを理解し打ち解けて行くという描写をもっと丁寧に描いてほしかった。これでは2人がただのツンデレカップルに見える。カップルと言えば、大井っちと北上さんは、完全なネタ要員にするのはもったいなかったと思う。二人の絡みを毎回小出しにするのではなく、1話丸ごと真面目な話として取りあげた方が良かったのではないか。吹雪が落ち込んでる時にいつも傍にいる金剛さんの立ち位置は非常に良かった。赤城さんが吹雪の愛人だとすれば、金剛さんは困った時に相談にのってくれる親戚のお姉ちゃんっていう感じだった。特に第9話の砂浜で2人が抱き合うシーンは良かったが、そんなシリアスなムードをぶち壊すように比叡さんがやってきて「ひえ~」とか言い出したのには、正直ドン引きした。

ローリング☆ガールズ

キャラデザもそこまで好みじゃなく、設定やストーリーも特段優れているわけではないが、何故か毎回注目して見てしまう不思議な面白さがあった。特に、第3話で月明かりの石が見つからずに望未が泣き出したかと思いきや、唐突にゲロ吐いたりとか、そういった予想の斜め上を行くシュールな展開や微妙な間の取り方とかが上手い。あと、ゲストキャラの中では広島・岡山編の桃ちゃんが一番可愛かった。いつもセーラー服姿なのに、木刀を手に取り、ダチョウに乗って鬼退治に行くというアンバランスさが良い。

冴えない彼女の育てかた

キャラクターはみんな可愛いのだけど、ストーリーが単調すぎて退屈。そこは様々な萌えシチュエーションを用意してカバーしてると言えるのかもしれないが、正直それでもきつかった。あと、これは個人的な好き嫌いの問題だが、制服のスカートが短すぎる! 加藤恵が目立った特徴のない冴えないヒロインだと言うのなら、制服もごく普通の地味な感じにすべき。

幸腹グラフィティ

主人公の所に女の子が土日だけ通いに来るという設定が良かった。単身赴任中で週末にだけ我が家に帰宅する夫と、1週間ぶりに帰ってくる夫のために美味しい手料理を準備する妻を連想させ、百合的にも素晴らしい。しかし、食事シーンについては、いちいち顔をどアップにして「うんんまあああああい!!!」とか言わせたり、微妙な説明口調で「この○○な感じがたまらな~い!」みたいな台詞が毎回入ったりするのは、正直必要なかったと思う。

プラスティック・メモリーズ

関連記事:あ…ありのまま『プラスティック・メモリーズ』第1話で起こった事を話すぜ… - 新・怖いくらいに青い空

第5話を見た後は「あんな危険なことになるならもっと余裕持って回収しろよ」「闇回収屋が寿命ギリギリの危険なギフティアを回収する意味は?」「地区封鎖されてんのに何で子ども入ってきたん?」などツッコミどころが多すぎて、この先一体どうなるんだろうと思ったが、その後は感動的にまとめていてよく持ち直したなあと思う。でも、ターミナルサービスの方針に反対する上司や民間警備会社も、中盤以降はまるで存在しなかったかのようにフェードアウトしていったし、何だがチグハグなストーリー展開だなあという印象は否めない。あとは細かいところだが、第10話でカヅキとアイラが一緒に車に乗るシーンは、記憶無くすほど酔いつぶれた翌朝に運転すんなよと思った。こういった細かい「ノイズ」を取り除けば、かなり良い作品になったのにもったいない。それと、せめてあと一回くらい、アイラちゃんのおしっこ我慢描写を見たかったなあ…(変態発言)

終わりのセラフ

関連記事:『終わりのセラフ』、予想以上に面白いっす - 新・怖いくらいに青い空

上の記事に書いた通り、アニメを見てすぐに原作漫画を読み、昔読んだ『ダレン・シャン』シリーズを思い出した。シノア隊の5人がまるで普通の高校生のように仲良くイチャイチャしてるのを見て、「ああ、この子たちは本当に新しい家族を得たんだなあ」と感動した。そして、やはりアニメでも原作漫画でもシノアさんの可愛さは群を抜いていたと思う。10月から始まるアニメ第2期にも期待したい。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

アニメ第1期を見た後、奉仕部の活動をずっと見続けていたいという気持ちになった。雪乃や八幡はきっと、曲がったことが大嫌いで、学校という空間にある理不尽なことに加担したくないだけなのだ。ただそれだけのことなのに、彼らに「普通」の居場所はない。空気を読んで皆に合わせることが常に要求される学校生活の中で、彼らはどこまで行ってもアウトローな存在で、ぼっちと蔑まれたりする。そんな似た者どうしの2人に結衣というスパイスを加えた奉仕部という空間、アウトローな彼らが辿り着いた唯一無二のあの大切な空間が、見ていて溜息が出るほど心地良い。

しかし第2期では、そんな心地良い空間を破壊する試練が八幡たちに襲い掛かる。その中で自らの心と向き合った彼らは、クリスマスを前にして遂に大きな一歩を踏み出す。どこまで行っても人は理解し合えないかもしれない、それでも自分の気持ちを伝えたい、相手の心を知りたい、本物が欲しい! 理屈や論理を超えた「あなたと繋がりたい」という願いの先に、本当に大切な何かがある。それが、不器用な彼らが苦しみ抜いた末に辿り着いた答え。テーマとしては『ココロコネクト』に近いが、あちらが「人格入れ代わり」や「欲望解放」といった特別な舞台装置を駆使していたのに対して、本作は普通の学校生活のみで同じテーマを描き出していた。

ハロー!!きんいろモザイク

関連記事:『きんいろモザイク』の綾になりたい - 新・怖いくらいに青い空

1期に引き続き、陽子ちゃんが反則級の可愛さ。特に、第6話のパフェを食べきれずに涙目になった陽子は、悶え死にそうになるほどの可愛さで、「よしよし~もう泣くなよ~」と言いながら髪をワシャワシャしたい衝動に駆られた。さらに、第9話の服の着せ替えシーンで、陽子の汗が染み込んだ服を着て、その後、下着姿の陽子に後ろから抱きつかれている綾が羨ましすぎて死にそうになった。あとは、細かいところだが、アリスが陽子に対して「九九を一の段から言える?」とか「ほら~、陽子の好きなマンガ肉だよ。食べていいよ!」とか言ってて畜生度高めだったのが面白かったのと、第8話でなまはげを怖がるアリスとカレンを見て「確かに、怪物が家に侵入してきて子ども脅して言うこと聞かせようとするとか、外国人からしたらドン引きな風習だよな~」と思ったりした。

最終回も素晴らしかった。これまで日英間の「壁」を乗り越えようとしていたのは、もっぱらアリスの方であり、シノは壁を越えてきたアリスをただ迎えるだけの役目だったが、最終回で真剣に英語を勉強しようとする姿を描くことで、シノの側からも壁を乗り越えようとする意志が垣間見えたのが良かった。おそらくアニメスタッフの間でも、私が考えたような作品構造上の問題が意識されていたからこそ、あのようなラストになったのではないかと思う。

響け!ユーフォニアム

関連記事1:『響け! ユーフォニアム』第7話感想―葵ちゃんの退部と『青空エール』との比較 - 新・怖いくらいに青い空
関連記事2:『響け! ユーフォニアム』の中川夏紀先輩は何故こんなにも可愛いのか - 新・怖いくらいに青い空
関連記事3:『響け! ユーフォニアム』総評 - 新・怖いくらいに青い空

当初は他の作品と一緒にここで総評を述べようと思っていたのだが、各話見終わるたびに書きたい情報が増えていって、かなり長くなってしまったので、個別に記事を作った。本作の総評については、上の関連記事3を参照してもらいたい。