新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

頑張って書いたのに全然ブクマが付かなかった記事

私は知らなかったが、ブクマ互助会というのが一時期話題になっていたらしい。

私はそういった互助会の類に入ったことはないし、今後も入ることはないだろうが、ブックマーク数を稼ぐために色々試行錯誤していたのは事実だ。例えば、Twitterで最新記事の宣伝をしたり、気になった記事には積極的にブクマしたりスターを付けて回ったり(自分がブクマを付ければお返しでブクマもらえるかもしれないから)して、とにかく、自分の記事がなるべく多くの人の目に留まるように意識はしていた。もちろん、出来る範囲で記事のクオリティを上げていく努力もしていたつもりだ。だって、記事を書く以上は多くの人に見てもらいたいやん。人間だもの(みつを)

では、そんな涙ぐましい努力の甲斐はあったのでしょうか。その結果をご覧ください。
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ご存知の通り私は『ココロコネクト』の稲葉姫子さんが大好きで、原作小説を読んだ瞬間からもう稲葉が可愛すぎて生きるのがつらい状態だったのですが、それがアニメ化されるということでとにかく気合い入れて毎週記事をupしてまして、特に第4話は大好きなシーンだったので記事も2つに分けて、いろいろな角度から稲葉さんの素晴らしさを語りつくそうとじっくり丁寧に記事を書き上げたのですが、その結果…
『ココロコネクト』第4話考察(1)
『ココロコネクト』第4話考察(2)
→合計ブクマ数0

「学校でのバレンタインチョコの受け渡しを禁止することは正義に反するか否か」という超どうでもいい問題を極めて真剣に論じ尽くしたラノベ『これからの正義の話をしよっ☆』が面白すぎて、さっそく記事を書き始めたものの、良い記事を書くためにはやっぱり本家の『これからの「正義」の話をしよう』も読まないといけないよなという事でそれを読んで、さらにそこに出てくる功利主義リバタリアニズム・無知のベール・リベラリズム共同体主義といった用語についても詳しい説明を入れて、ようやく記事が完成したのですが、その結果…
『これからの正義の話をしよっ☆』を読んで、これからのバレンタインデーの話をしよう
→ブクマ数1

「おお!ついに陸上部を舞台にした萌え4コマ漫画が登場したのか~、これも『けいおん!』みたいなユルい部活モノの作品かな?」と思って『LSD』を読んでみたら、「ハードな部活動を描くスポーツ漫画としての要素と日常系萌え4コマとしての要素が見事に融合されている!これは他に類を見ない凄い漫画だ!」ということに気付いて、自分が陸上部に所属してた時の体験や、『けいおん!』との比較なども交えながら、長文記事を書き上げたのですが、その結果…
部活動論2―『LSD~ろんぐすろーでぃすたんす~』、陸上部
→ブクマ数1

『陽炎、抜錨します!』についてはいつか必ず記事を書きたいと思っていたのですが、なかなか考えがまとまらずにどうしようかと悩んだ末に、良いと思ったシーンをひたすら抜き出して解説していく(その過程で作品の特徴やテーマ的なことも語っていく)というスタイルの記事にしようと思い、作品を第1巻から読み返して、昨年末から今年1月にかけて3回に分けて記事を書いていったのですが、その結果…
細かすぎて伝わらない『陽炎、抜錨します!』(第1~3巻)の萌え(燃え)ポイント
細かすぎて伝わらない『陽炎、抜錨します!』(第4~6巻)の萌え(燃え)ポイント
細かすぎて伝わらない『陽炎、抜錨します!』(第7巻)の萌え(燃え)ポイント
→合計ブクマ数2

どうでしたか、皆さん。ごらんの有様だよ!!! 他にも、気合い入れて書いた記事にかぎって、ことごとくブクマされない状況ですわ。

神の居ない世界で人はいかにして救われるのか―『Angel Beats!』と「神の不在」「心の救済」について
→ブクマ数0

(ネタバレ注意)〈古典部〉シリーズ『長い休日』考察―努力と友情、そして信仰の危機
→ブクマ数3

『キルラキル』と『利己的な遺伝子』
『キルラキル』と『利己的な遺伝子』(その2)―遺伝子に「着られる存在」から「着こなす存在」へ
→合計ブクマ数1

「佐天さん問題」を考える(1)―マクロな視点から『とある科学の超電磁砲』を見てみよう
「佐天さん問題」を考える(2)―ミクロな視点から『とある科学の超電磁砲』を見てみよう
→合計ブクマ数3

これはひどい……*1

むしろ、ユーフォの夏紀先輩マジかわいい大天使すぎて生きるのがつらいって言ってるだけの記事や、山中教授のノーベル賞受賞に便乗して製作時間30分位で書き上げた記事や、摩耶花のチョコを叩き割った福部里志は切腹すべきと言ってるだけの記事など、軽い気持ちでササッと書いた記事の方がブックマーク数が多いという。

ここ数年ブログをやってきて分かったのは、記事にかけた時間・労力・熱量とブクマ数には何の相関もないという事実でございます。どんなに時間をかけて推敲を重ねても、ブクマが増えるとは限らない。むしろ、そうやって気合い入れて書いた記事は、内容が凄くマニアックになっていたり、長過ぎて「読むの面倒臭えよ」となったりして、かえって逆効果だったりする可能性すらあります。

あと、ひとたび大量のブクマが付けば閲覧者が増えてその他の記事もブクマが増える、という考えも間違いでした。例えば去年、『響け! ユーフォニアム』総評という記事に沢山ブクマをいただいたのですが、同じ日にupした2015年上半期のアニメ総評の方はブクマ数1しかありません。『ユーフォ』を見てる人なら多かれ少なかれ他のアニメも見ているはずなので、ついでにブクマされてもおかしくないはずなのに、ブクマ数は増えないのですね。

最近は最早、ブクマ数は二の次という感じになってきてまして、上の『陽炎抜錨』の記事も最初からブクマ数は期待してませんでしたね。私のブログを定期的に読んでくださってる人がみんな『陽炎抜錨』を読んでるとは限らないし、『陽炎抜錨』を読んでる人が都合よく私の記事を探し出せるとは限らないですから。でも実は、他人の評価を気にせずにただ自分の考えをまとめてみようという意地だけで書いてる記事の方が、書き終わった後の達成感は大きかったりします。

それと、たとえブクマ数は少なくても、定期的にTwitterなどで誰かが記事に言及してくれたり、記事を書いてだいぶ経った後に色々なところで引用されたりするのは、本当に嬉しいですね。以前書いた横綱白鵬に関する記事も、今でも大相撲が千秋楽を向かえるたびに閲覧者が増えます。本当にありがたいことです。

というわけで、ブクマ数を増やしたいと思っても結局どうすることもできない & たとえ少数の人でも長く読み継がれる記事を書ければいいや、という悟りの境地に達しましたので、最近はもう自分の書きたいことを書きたいように書くことにしています。あ、でも、ブクマ・はてなスター・コメント等も引き続き大歓迎ですので、今後ともよろしくお願いします。

*1:以上で挙げたブクマ数は全て2016年2月29日現在の数。