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新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『けいおん!』第2期、各話感想

アニメ けいおん

BSプレミアムでの『けいおん!』再放送、その第2期について感想を書きました。

第1期の感想はこちら→『けいおん!』第1期、各話感想 - 新・怖いくらいに青い空

第1話「高3!」

第2期の最初ということで色々見所があるんですが、りっちゃん研究者としてまず第一に挙げたいのが、猫背気味で気だるそうに校歌を歌うりっちゃんの横顔が最高に美しかったという事ですね。あと、「廃部なんて駄目っス!」と言う唯に続いて「自分もそう思いマッス!」と力強く言うムギちゃんが最高に萌える。

第2話「整頓!」

トンちゃんを買うだけの蛇足回、だけど全然蛇足じゃないインパクトのある回。これは第2期全体にわたって言えることですが、話の本編とは全然関係のないキャラの何気ない仕草とか台詞とかが、何故かすごく印象に残っている。例えば、じゃんけんの前にやる腕をクロスさせるやつを唯がやって、それを見よう見まねでムギが真似するシーンとか、メチャクチャ可愛くないですか? あと、律がポケットに手を突っ込みながら制服パタパタさせてるのとか、マジで可愛すぎて何度もそこだけ見返してしまう。

第3話「ドラマー!」

りっちゃんで始まりりっちゃんで終わる奇跡の神回。ドラムやだ!とか言って泣きだすりっちゃん、ギターを持つりっちゃん、集合写真撮る時に背伸びしてるりっちゃん、ドラムを始めた頃の感動を思い出し笑顔でドラムを叩くりっちゃん、「みんなの姿を見ながらドラム叩くの大好きだ!」って宣言する笑顔のりっちゃん、マジで可愛すぎやろ…。素晴らしすぎだろ…。

第4話「修学旅行!」

新幹線の席で胡坐をかくりっちゃん可愛い。意外と方向音痴な和さん萌え。修学旅行の引率で教師然としてるさわ子先生が新鮮で良い。笑いのツボにはまって笑いを押さえきれない澪の演技が実に素晴らしい。声優の演技が全体的にすごく自然体で「ああ確かに、女子高生の修学旅行ってこんな空気感あるよなあ」と思う。

第5話「お留守番!」

憂が史上最高に可愛かったです。まず、純や梓と一緒に3年生の教室に行くところが何か可愛い。そして、お姉ちゃんが帰ってこないと気付き涙目になるのも勿論可愛いんですが、その直後のナレーションで気恥ずかしそうに「というわけで…」と言うところがまた最高に可愛いんです。この素晴らしさに気付いてない人は是非もう一回見直してみてください。

そして、憂に匹敵する可愛さだったのが純ちゃん。平沢家で泊まってる時に、ドーナツ食べ散らかすわ、梓に頭突きしてくるわ、勝手にマンガ読み出すわ、もうやりたい放題すぎてびっくりした。挙句の果てに梓も「友達無くすよ」とか言っちゃうし、口には出さないけど憂もムカついてたんじゃないかなあ。でも純からしたら、自分にだけ先輩からメールが送られてこなくてちょっと寂しいなとか思っていて、憂も梓もメールに夢中で構ってくれないから拗ねて漫画ばっかり読んでるわけですよ。本当は凄く繊細で寂しがり屋な子なんですよ、純ちゃんは! これは誰に感情移入して見るかによって、話の印象がガラリと変わるだろうなぁ。

第6話「梅雨!」

これも蛇足だけど蛇足じゃない不思議な回だわ。唯の制服のボタンを直すりっちゃん萌え。あと、唯と憂が一緒に歌う『あめふり』が凄く良かった。こういうアニメで童謡が流れると、普段何気なく耳にしているメロディが実に良く聴こえるから不思議だ。

第7話「お茶会!」

「律先輩、会費はいくら取る、なんて言い出さないでくださいよ」でクソ笑った。梓の律先輩ディスりもなかなか板についてきたな。澪ちゃんファンクラブのお茶会で意気揚々と司会を務めるりっちゃん可愛い。

第8話「進路!」

『うさぎとかめ』の音楽が良い感じ。余談ですが、『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』でも同じように『うさぎとかめ』が流れてて、そちらも凄く良い映画なのでオススメ。小学生りっちゃんが可愛すぎて生きるのがつらい…。あずにゃん、律に向かって「昔は良い子だったんですね」って、そりゃないよ(笑)。澪から「やっぱり律に助けてもらうんじゃなかったかな」とか言われて、割とマジで泣きそうになってるりっちゃん萌え。

第9話「期末試験!」

進路の話の後で唐突に近所のおばあちゃん出てきたから、私はてっきり唯が福祉とか看護の学校に行きたいとか言い出すのかなあと思ってたけど、結局何の関係も無かったなぁ。あずにゃんの「ででれこでん」は至高。何の変哲もない公園でこじんまりと開催される演芸大会の絶妙なショボさがリアルで良い。

第10話「先生!」

さわ子「な、何よ、こんなとこまで電話して来て!」、律「な、何よ、こんな所に急に電話して来てぇ!」←微妙に間違ってるのが死ぬほど萌える。先生を尾行する時ムギちゃんが一番ノリノリで大爆笑。廊下に立たされてる時のりっちゃんの「忘れていたのかっ!」の言い方が可愛い。今から振り返ってみれば死ぬほど恥ずかしい青春時代の黒歴史、でもそれは完全に無かったことにしていいものなのか?というテーマは、『中二病でも恋がしたい!』『たまこまーけっと』へと連綿と受け継がれていますね。

第11話「暑い!」

部長会議(の練習)で反論に答えられないりっちゃんが死ぬほど可愛い。何というか、修学旅行で道を尋ねてる時も思ったけど、普段と違う場面ではいつもの明るい性格が封印されてモジモジしてるのが超可愛いんだよ!

第12話「夏フェス!」

下の参考記事でも言われていますが、夏フェスではしゃぐ澪をどこか冷めたような目で見つめる律が本当に素晴らしいですね。それと、部屋でスク水着たり(11話)、夏フェスで焼きそばに執着したり(12話)、駄菓子屋に興奮したり(14話)と、夏のムギちゃんは全体的にテンション高くて可愛いですね。

第13話「残暑見舞い!」

梓の夢が4回も挿入される不思議な回。この辺りから梓の「もうすぐ先輩たち居なくなっちゃうんだ、うわあああああ」的なセンチメンタルな内面が描かれることが多くなる。最終回までの1クールはずっとこんな調子なので、ぶっちゃげ少しくどい感じ。唯たちが3年生の時を2クールもかけてやってるので、まあこうなるのは仕方ないが、「やはり第2期も1クールでやれば良かったのでは?」と思ったりもする。

第14話「夏期講習!」

第1期の11話、13話、そして第2期の3話に匹敵する、りっちゃんファン歓喜の神回。ムギとりっちゃんのゲーセン&駄菓子屋デート、からの、予備校でのムギちゃん叩かれ大作戦、か~ら~の~、おデコ絆創膏りっちゃん様が最高に可愛くて萌え死ぬ。どのシーンも最高でメチャクチャ笑えるんだけど、でも一番大爆笑なのは、あずにゃんの「私ジャンケン弱いから嫌です」だよな。どんだけケーキ食いたいんだよ、あずにゃん…。

第15話「マラソン大会!」

マラソン大会でも安易に視聴者に媚びず、服装をジャージにするあたりが京アニの真骨頂ですよ。それにしても、こんなどうでもいい行事で丸々1話使うあたりが第2期の一番の特徴と言えるんじゃないでしょうか。唯はあの後、さわ子先生にメチャクチャ怒られて泣いてそう。

第16話「先輩!」

「私も大人になったら大人になるのかな」(2期10話)とか、「あずにゃんあずにゃん」(2期16話)といった、深いのかそうでないのか分からない唯の名言(迷言)は、そこはかとなく野比のび太臭がする。そのうち「なぜだ?なぜお菓子は食べると無くなるのだ?」とか言い出すんじゃないか。このままではいけない、自分を変えたい、と思っている人に対して「君はこのままでいいんだよ」と言って安心させる手法は、『日常』第16話における「なのちゃんはなのちゃん」に受け継がれています。

第17話「部室がない!」

「ムギちゃんがお茶なんか淹れるからだよぉ」「一番おかわりしたの唯ちゃんですぅ」は最初聞いた時、結構衝撃だった。あと、歌詞発表の場で自分だけ歌詞を発表せず(恥ずかしくて出来ない?)司会に徹してるりっちゃんの言動がいちいち可愛い。

第18話「主役!」

りっちゃんのいつもとは違う姿が満載の神回。梓に向かって「中野~!」って言いながら首絞めてくるりっちゃん可愛い。ブレザーのボタンをちゃんと閉めてる律が狂おしいほど可愛い。澪や聡に笑われて顔赤くしてるりっちゃんマジ天使。

第19話「ロミジュリ!」

ジュリエットりっちゃんという神々しい天使。ウインクする時まぶたピクピクしてるりっちゃん可愛い。あと、鬼太郎ちゃんこと木下しずかさんがメッチャかわいい。唯たちのクラスメイトの中で一番好き。

第20話「またまた学園祭!」

学園祭ライブもその後の部室での会話も最高でしたが、多くの記事で語り尽くされていることなので、この記事ではあえて律に焦点を絞って見ていこう。

これまで律は部長として、部のムードメーカーとして、常に元気いっぱいで皆を導いてきました。合宿や修学旅行で誰よりもはしゃいで楽しんでましたし、1年の時の学園祭では皆を笑わせて澪の緊張を解いてあげてました。その一方で、普段の律とは全く正反対の一面が垣間見えることが何度かありました。澪と喧嘩して落ち込んでしまったり、澪が書いた歌詞をラブレターと勘違いして動揺したり、部長会議の練習で言葉に詰まってしまったり、ジュリエットの台詞が気恥ずかしくて上手く演じることができなかったり。

それを踏まえた上で、今回の学園祭ライブを見てみましょう。唯のMCでジュリエットの台詞を言うようにせがまれてメッチャ恥ずかしがる。ようやく前に出てきたと思ったら、台詞を言い終わるやいなや、そそくさとドラムの位置に戻って恥ずかしそうにしてる。メンバー紹介の時も、他の皆が堂々と自分の気持ちを声にしていたのとは対照的に、一言挨拶しただけで次の曲に移ろうとしてる。これは本当に言葉では言い表せないくらい凄い描写だ…。

部活やクラスの中では常に明るくて活発で、澪をはじめとする周囲の人達を支えて引っ張っていくのが得意で、でも本当は繊細でシャイなところもあって自己表現が凄く苦手で…。この学園祭ライブの中に凝縮されているりっちゃんの素晴らしさ、皆さん理解していただけましたか?

第21話「卒業アルバム!」

賛否両論渦巻く第2期の中でも特に否定意見が多い第21話。何がいけなかったんやろうなぁ。やっぱ、推薦蹴って別の大学行く理由が「みんなと同じ大学行きたい」だけじゃ弱すぎるんじゃなかろうか。これが「皆とバンドを続けていくためにちゃんと音楽を勉強できる大学に行きたい」とかだったら、かなり印象が違っていたと思われる。

第22話「受験!」

陰鬱…。重い…。気持ちは分からんでもないけど、バレンタインのケーキ渡すだけでそんな動揺せんでもよくない?あずにゃん? ここら辺はちょっとねえ、2期が長くなり過ぎた弊害みたいなものが出てきてる感じするのよねえ。学園祭が終わってからの話はずっとこんな感じで、もうちょっと短くても良かったと思うけど、でもこればっかしは仕方ないのよねえ…。

第23話「放課後!」

傍から見れば「人生の無駄遣い」にしか見えないけれども、唯たちにとってはかけがえのない特別な時間。残りわずかしかないこの大切な時間をじっくりと噛みしめて、一点の後悔もないようにその全てを心の奥に深く刻み込もうとする姿。そこに涙はないけれども、視聴者はもう泣かずにはいられません。

第24話「卒業式!」

唯たちを徹底して泣かせない演出がすごい。文化祭ライブでは3年生が大泣きして、梓は一切泣いてなかったけど、今回はその逆。原作版では澪がラストでこらえきれずに泣いてたけど、アニメでは一切泣かせない。この徹底してる感じがホント凄いなぁ。

総評

卒業式の日、唯たちが梓に贈った曲が「天使にふれたよ!」でしたが、私たち視聴者は第1話の時点で天使に出会っていたのです。そう、りっちゃんという天使に。美しく輝くおデコも、その太陽のような笑顔も、時折見せる泣き顔も、その胸に宿る強さも弱さも、本当に全てが愛おしい。まさに地上に舞い降りた天使でしたね。

全体的なストーリーとしては、1クールで綺麗にまとまっていた第1期の方に軍配が上がりますが、日常の中に宿る唯たちの可愛さを生き生きと描いて見せたという意味では、第2期の方が格段に優れていました。例えば、澪=恥ずかしがり屋、紬=お嬢様キャラ、というような表面的・記号的な描写ではなく、各キャラクターがまるで本物の人間のように生き生きと描かれていました。そして、それらを実現するためにはやはり、2クールという長い時間が必要だったのでしょう。

けいおん!』第2期が放送されたのが2010年。あれから「日常系」と呼ばれる様々な作品が登場してきました。『Aチャンネル』『ゆゆ式』『きんいろモザイク』『ゆるゆり』『ご注文はうさぎですか?』、実にたくさんの名作が生まれましたが、『けいおん!』の素晴らしさは全く色褪せてはいません。これからもずっと、平成時代を代表するアニメとして語り継がれることでしょう。

残りの話数と劇場版については、また後日感想を書きます。