新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

日本の新幹線が海外で売れない理由

新幹線で設定されているカーブが小さすぎて高速走行ができない
→高速走行の実績がない ⇒売れない*1

新幹線で設定されているカーブが小さすぎて高速走行ができない
→それでも何とか高速走行しようとして車体を軽量化する
→事故や脱線のリスクが大きい ⇒売れない*2

日本に鉄道を敷く時に狭軌を選んでしまった
狭軌では高速走行が難しいため新幹線を作る時に標準軌を採用した
→在来線に乗り入れできない仕様になっている ⇒売れない*3

日本に鉄道を敷く時に狭軌を選んでしまった
狭軌では高速走行が難しいため新幹線を作る時に標準軌を採用した
→在来線に乗り入れできない仕様になっている
→新幹線を通す時に都市部も含めて全部一から作らないといけない
→コストが高くつく ⇒売れない*4

日本に鉄道を敷く時に狭軌を選んでしまった
狭軌では高速走行が難しいため新幹線を作る時に標準軌を採用した
→在来線に乗り入れできない仕様になっている
→どうせ在来線は通らないからといって車幅を広げて乗客数を増やした
→上下線の車間が狭くなる
→風圧やバランスの影響で高速走行できない ⇒売れない*5

参考文献:〈図解〉日本vs.ヨーロッパ「新幹線」戦争 (講談社+α文庫)

日本の技術が世界一だと信じて疑わない日本人には受け入れがたいことかもしれないが、これが現実。

たとえどんなに技術を磨いても、最初のコンセプトを間違えると売れなくなる、という教科書のような見本。

*1:東海道新幹線は最小半径2500mで設計されており、それによってN700系でも最高270kmまでしか出せない。山陽新幹線東北新幹線では最小半径4000mに変更されたが、それでも最高速度はE5系の320km。一方、欧州の新幹線では最小半径6000mとかが普通で、350kmで走行している例も。

*2:線路に人や車が親ほとんど侵入することのない日本の新幹線ならそれでもいいが、欧米の新幹線は在来線に乗り入れるのが一般的であるため、脱線のリスクが高い日本の車両は採用しにくい。

*3:欧米は在来線も標準軌であり、日本の山形新幹線秋田新幹線のような新幹線が在来線に乗り入れるスタイルが当たり前。

*4:在来線に乗り入れる方式なら、用地買収が困難な都市部や採算が合わない地域は在来線線路を活用し、それ以外の場所だけ新幹線線路を建設する、というような柔軟な建設方法が採用できる。都市部はどうしてもカーブが多くなり騒音問題もあるため、そもそも高速走行できないのに、日本の方式ではわざわざ莫大な費用をかけて都心に新線を建設するしかないのでコスト高になる。

*5:上で述べたように、在来線乗り入れ方式が一般的な欧米では車幅も在来線と新幹線で一緒。車幅を広げるとますます高速走行に不利になる。