新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『はじめてのあく』がいよいよ大詰めに入ってきた!

さあ、いよいよクライマックスだ。

ジローが渡家にやってきて約3年、彼はここで色んな事を経験し、色んな人と出会った。以前までずっと悪の組織の中で生活してきたジローにとって、その何気ない日常は「はじめて」の連続であり、その貴重な経験は彼を人間的に大きく成長させた。いや、成長したのはジローだけではなく、彼と絆を深め合った全ての登場人物が成長したのだ。もちろん、その成長の度合いや形は人それぞれだが、大切なのは、周りの仲間との関係性の中で自分が磨かれたという感覚なのだろう。人は自分一人では成長できない。周りの人間と絆を深め合い、時には衝突したりする中で、自分だけでなく相手の方も成長してゆく。将来悪の組織を継ぐ者が絆のようなものに価値を見出すということは、生ぬるい考え方として批判されることなのかもしれない。しかし、ジローは周囲との交流を通じて、色んな人の考え方や感情を知り、何度も仲間と協力して困難を乗り越える経験をした。誰かがピンチの時には皆で死力を尽くしてそれを乗り越えよう、と思えるくらいに大切な仲間を得た。その経験は、ジローのこれからの人生にとって最もかけがえのない財産となるだろう。『はじめてのあく』が我々に問いかけるのは、「絆とは何か」「人の成長とは何か」という普遍的なテーマなのだ。

・・・と、ここまで熱く語ってきたが、最早そんなことはどうでもいい。ここで私が言いたいのは、

普段はクールだけど、実はシャイでツンデレで寂しがり屋で、ジローのことが大好きな、我らのヒロイン・キョーコちゃんが可愛すぎて萌え死ぬということなのだから!

もうとにかく可愛い。この作品の半分はキョーコちゃんの可愛さで出来ていると言っても過言じゃない。この気持ちをどう表現したらいいのか・・・。

キョーコファンクラブの会員のくせして東雲さんに恋してる緑谷とか、マジで見る目ないわ〜*1。読者にもそういう奴いるでしょ。最初はキョーコ推してたくせに、乙型とか黒澤さんとかに浮気してる奴。自分は最初から一貫してキョーコ一筋でやってきましたから、そんな自分からすれば彼らの目は節穴かと疑いたくなりますね。

もちろん他のヒロインも良いですけどね。黒澤さんとか、中津川さんとか。でも、その中でも圧倒的破壊力を誇るのが、我らがキョーコちゃんなんですね。そこは譲れないなあ。

とにかく、『はじめてのあく』をご覧になってない方がいるのなら、是非一度読んでキョーコちゃんの可愛さを堪能してもらいたい。単行本の裏表紙を見ていただければ、キョーコがいかに可愛いか、そして、作者がいかに変態紳士であるかがよく分かると思う。ほんと、もうすぐキョーコちゃんが見れなくなると思うと寂しいわ〜。

*1:要するに、彼はキョーコの事をアイドル視していただけで、恋愛対象としては見てなかったんだろうな。