新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『ゴールデンカムイ』の個性的なキャラクターからあふれ出る初期クレヨンしんちゃん映画臭は異常

ゴールデンカムイ 6 (ヤングジャンプコミックス)

ゴールデンカムイ 6 (ヤングジャンプコミックス)

『ゴールデンカムイ』第6巻まで読みました。相変わらず素晴らしいですね。とにかく登場人物みんなキャラが濃い!

この作品の登場人物って、はっきり言って、頭のネジぶっとんでるじゃないですか。もう出てきた瞬間からヤベえよヤベえよって分かるオーラ出しまくってるんですよね。しかもこの奇人変人どもを奇人変人たらしめているその特徴が徹底的にカリカチュアされて強調されることで、それが他に類を見ない独特のキャラを生み出すと同時にある種のおかしさすら感じられるという、なんというか、クレヨンしんちゃんの初期の映画を髣髴とさせるような雰囲気を感じます。

例えば『ブリブリ王国の秘宝』に出てくるアナコンダとかミスターハブとか、あるいは『暗黒タマタマ大追跡』に出てくるヘクソンのような、その狂気性・異常性が惜しげもなく前面に押し出されていて、それが一周回ってギャグとしても成立してしまうような、実に素晴らしいキャラ造形だと思います。