新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『女子高生の無駄づかい』聖地巡礼

『女子無駄』ホント最高ですねえ。今期のアニメでは『荒ぶる季節の乙女どもよ』と同じかそれ以上に面白いです。

まず何よりギャグが最高に笑える。もちろん、あんまりハマらない微妙なものもあるにはあるんだけど、全体通して打率は非常に高いです。この作品のギャグというのはとにかく色んなタイプがあって、例えば、田中(バカ)はただひたすらバカで意味不明な言動が、赤﨑千夏さんの名演と相まって最高に笑える。オタやマジメについては、自意識過剰気味であるがゆえの自我の空転が描かれる。ヤマイやマジョについては、ただただ痛々しい言動がもう爆笑です。こういうふうに人によってギャグの構造が全然違っているので、いつ見ても飽きない面白みがある。

あと、キャラクターや風景の端にでてくるシュールな光景の数々。例えば、会話劇の背後にある意味不明な落書きとか、キャラがしゃべってるその隣でロボが電子工作してるのとか。それについて作中でいちいち説明されないのがまた良い味出してて素晴らしいです。

そして何より、作品の芯となるのは田中(バカ)の強烈なキャラクターと、赤﨑千夏さんの最高の演技。もうね、本当にね、殴りたくなるくらいウザい女子高生の役やらせたら赤﨑千夏の右に出る者は居ないですわ。

最も印象に残ってるシーンは、電車の中でバカとリリイが会うのと、ヤマイとバカがトイレに行くシーン。絶妙に汚らしい音を立てて指を舐めた後、それを服で拭く! トイレで手を洗ったあとスカートで拭く! このガサツさよ。これをアニメで表現できるのは本当に凄い。