『スーパーカブ』第6話、鎌倉への修学旅行当日に発熱し欠席となった小熊ちゃん。結局、すぐに平熱に戻り、なんと、自分のスーパーカブで鎌倉へ向かうというとんでもない行動に出る。時折礼子に電話をかけながら鎌倉を目指す小熊だったが、一方そのころ礼子はというと…
おい、スタッフ! これ絶対わざとやってんだろ!
やべえよ…やべえよ…。礼子さん、完全にぼっち状態じゃねえか…。ていうか、もし小熊がカブで駆けつけて来なかったら修学旅行の間ずっとぼっちだったって事だよね、これ。
ところが礼子さんは一切気にしてない様子。そりゃそうだよな…。夏休みにバイク改造して富士山に突撃するようなヤベー奴だもん。クラスメイトからどう思われようが気にしないのだろう。
そんで小熊ちゃんが合流し旅館でくつろいでる時には、
もうこの一連のシーンだけで、ああ、この子たちクラスで浮いてるんだっていうのが分かる。
でも、この子達にとっては、クラスメイトからの目とかどうでもよくて、ただ自分の好きなことを貫き通してるこの時間が最高なんだな、と思う。
これは『宇宙よりも遠い場所』と同じ構造ですよね。第4話の「ざまあみろ」と言う台詞を聞いて、その共通点に気付いた人は多いと思うけど。
それだけに限らず、最近このテーマはトレンドじゃないですか? 例えば『ゆるキャン△』。シマリンもなでしこも、一人でキャンプをすることを恥ずかしいとは一切思ってないし、寂しいとも思ってない。彼女たちにとっては、1人だろうが何人だろうが、ただ自分の好きなことを一生懸命やってるだけなんですよ。
例えば、『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』。メンバーは同じ同好会に入っていても目指す方向性もやりたい事もバラバラ。でもそれが悪いことだとは考えず、皆が時には協力し、時には自分一人で、やりたいことを貫いていく。
これらのアニメに共通しているのは、自分が本当にやりたい事をやろうとする時、人は孤独なのだということをしっかりと描いていることですよね。そして、そんな風に孤独と向き合った先で出会う、共通の趣味や目標を持った同志というのは、普通の友達とは全然違う特別な関係になるんだということも、しっかりと描かれる。
見事としか言いようがないですね。仕事が忙しくてなかなか本を読めない日々が続いていますが、是非とも原作小説も読んでみたい。