新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

2010-07-19から1日間の記事一覧

誰かの犠牲の上に成り立つ平和とは―『イリヤの空、UFOの夏』が描く「日本人の罪深さ」

セカイ系の代名詞とも言われているライトノベル『イリヤの空、UFOの夏』を読み終わった後に、我々が感じるモヤモヤとした思い、やるせなさは一体何に起因するのだろう。もしこの作品が、ただ主人公とヒロインの堅い愛を描いただけの作品だとしたら、こんな感…

「普通」と「異常」の境界で―『WORKING!!』『荒川アンダーザブリッジ』が語りかけるもの

今年、注目すべき2つの作品がアニメ化された。『WORKING!!』と『荒川アンダーザブリッジ』である。この2つには共通点がある。それは「普通」と「異常」とが遭遇することによって起こる出来事を描いているという点である。「日常」と「非日常」、「常識」と「…