新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

古典部シリーズ

〈古典部〉シリーズ『いまさら翼といわれても』各話感想

『箱の中の欠落』 『箱の中の欠落』*1は今回初めて読みました。『箱』とそれに続く『鏡には映らない』*2そして『連峰は晴れているか』*3は一繋がりの物語と捉えていいと思います。それはこの3作全てが、登場人物が心の中にある「気になる!」に徹底的にこだ…

(ネタバレ注意)〈古典部〉シリーズ『いまさら翼といわれても』を読んで感じたことをダラダラと書く

古典部>シリーズの最新作『いまさら翼といわれても』を読みました。素晴らしかったです。親や教師や大人が軽く考えてることでも、子どもにとっては非常に深刻な悩みだったりする場合は結構多いし、そういう認識のズレによって大人は無自覚に子どもを傷つけ続…

(ネタバレ注意)〈古典部〉シリーズ『長い休日』考察―努力と友情、そして信仰の危機

長い休日 古典部>シリーズの最新話『長い休日』を早速読んだ。今回の話は、奉太郎が何故「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーにして生きるようになったのか、そのきっかけとなった小学生時代のエピソード…

(ネタバレ注意)〈古典部〉シリーズ『鏡には映らない』考察―摩耶花の圧倒的可愛さ!

先日、ようやくシリーズの文庫本未収録エピソード『鏡には映らない』を読むことができたので、今日はその感想を書く。ネタバレ満載なので、くれぐれもご注意願いたい。 刑事・摩耶花の捜査 卒業制作で大きな鏡を彩るレリーフを作ることになった折木・里志・…

『氷菓』の摩耶花ちゃんが可哀想すぎて泣けてきた・・・

名作とは? 「長い年月、沢山の鑑賞者、そういったものに洗われ洗われして、どんどんふるいにかけられて、段々と最大公約数だけが残っていく。それを便宜的に『名作』って呼ぶの。ね? 最大公約数って言い方が気に入らないなら、『普遍性を獲得しているもの…

『ココロコネクト』と『氷菓』から絆について考える

『ココロコネクト』における絆 ココロコネクト ステップタイム (ファミ通文庫)作者: 庵田定夏,白身魚出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2012/06/30メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (18件) を見る『ココロコネクト』のアニメ版が…

ああ、『氷菓』の江波ちゃんが可愛すぎて萌え死ぬ

アニメ『氷菓』第8話で登場した悠木碧声の女の子・江波倉子ちゃんが実に可愛らしかったので、原作小説の彼女が出るシーンを見直してみたんですが、アニメ版では見られなかった彼女の心の内が垣間見えて、江波ちゃんがもう可愛くて仕方がなくなってしまったの…

『氷菓』『ハガレン』『銀の匙』―「7つの大罪」と「理解の不可能性」について

アニメ『氷菓』第6話で千反田が犯した罪は「憤怒」だった。授業進度を間違えた尾道先生に怒った千反田は、なぜ自分が怒らなければならなかったのか、つまり、なぜ先生は授業進度を間違えたのかについて執拗に知りたがった。そんな彼女の心の内を、折木は次の…

『氷菓』とディスコミュニケーションについて

福部里志、てめえだけは絶対に許さん! 福部里志は腹を切って死ぬべきだ。また、彼はただ死んで終わるものではない。省エネをモットーとする高校生・折木奉太郎にグーで殴られる者だ。理由は摩耶花を泣かせるなら自分が死ぬべきだからだ。詳しい理由は米澤穂…

『氷菓』のオープニングに京都アニメーションの本気を見た

いやー、驚いた。アニメ『氷菓』のオープニング映像の圧倒的クオリティ。オープニングがそのアニメの「顔」となる以上、そこに持てる技術の全てを注ぎ込むのは当たり前と言えば当たり前だが、それにしても京アニ、頑張りすぎでしょ。まず目を引くのが、灰色…