新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『SSSS.DYNAZENON』とYoutuber文化

『SSSS.DYNAZENON』第6話は、いわゆるYoutuber的なもの、仲間内で盛り上がるネタを投稿して再生数を稼ぐ行為に対して、極めて示唆的な描き方をしているように思います。 またこれは、同じTRIGGER製作のアニメ『SSSS.GRIDMAN』第4話におけるYoutuberの描かれ…

『スーパーカブ』第6話のプロぼっち精神

『スーパーカブ』第6話、鎌倉への修学旅行当日に発熱し欠席となった小熊ちゃん。結局、すぐに平熱に戻り、なんと、自分のスーパーカブで鎌倉へ向かうというとんでもない行動に出る。時折礼子に電話をかけながら鎌倉を目指す小熊だったが、一方そのころ礼子は…

『氏名の誕生』が面白い

氏名の誕生 ――江戸時代の名前はなぜ消えたのか (ちくま新書)作者:尾脇秀和発売日: 2021/04/16メディア: Kindle版尾脇秀和著『氏名の誕生』、想像以上に面白かった。現代に生きる我々は、自分達の名前は姓(ファミリーネーム)と名(ファーストネーム)がセッ…

『スーパーカブ』が描く田舎の風景

『スーパーカブ』、2021年の春アニメの中で一番注目している。HONDAが監修しているので、カブの画や音が素晴しいのは言うまでもないが、やはり異彩を放っているのは、強烈にリアルな田舎の風景ではないだろうか。 主人公・小熊ちゃんの暮らす古びた団地道だ…

『ゆるキャン』アニメ2期

『ゆるキャン』セカンドシーズンはとにかく良いところが多すぎた。まず1期1話とオーバーラップする第1話の美しさ。本作は、ソロキャンプという特別な体験をしつつも、その中でやっていることはカップ麺を食ったり、LINEしたり、読書だったりというありふれた…

世界が塗り替えられる時―『飛び立つ君の背を見上げる』感想

飛び立つ君の背を見上げる (響け! ユーフォニアムシリーズ)作者:武田 綾乃発売日: 2021/02/13メディア: 単行本あらゆる物事は見る角度を変えれば全然違った形で見える。ある人が見る世界と、別の人が見る世界は全く異なる。頭では分かっていたことだけど、ま…

アニメ版『ラブライブ!』三部作感想

先日ようやくニジガクを観終わったのだが、そう言えばラブライブシリーズの感想をブログで書いてなかったなと思ったのでまとめて書くことにする。 『ラブライブ!』 アニメ1作目を一言で言い表すなら、生まれながらのカリスマ性を有する高坂穂乃果という少女…

内村航平選手のインタビューを聞いて思ったこと

体操・内村「東京五輪がなくなったら…」|日テレNEWS24内村航平様の熱いお気持ち、しかとお受け取りいたしました。「五輪がなくなってしまったら、大げさに言ったら死ぬかもしれない」という真摯なお言葉を拝聴し、深く深く感動いたしました。また、「オリン…

『感染地図』―コロナ禍の時代だからこそ、かつてのコレラ禍から学ぶべきことがある

2007年に書かれた本だが、この本はまさに今、世界中がコロナ禍で苦しんでいる今だからこそ読まれるべき本だろう。感染地図 歴史を変えた未知の病原体 (河出文庫)作者:スティーヴン・ジョンソン発売日: 2020/04/03メディア: Kindle版 スノーとホワイトヘッド…

『プリンセス・プリンシパル』のプリンセス=エリザベス女王説

理由1 国民からの絶大な人気と政治家顔負けの外交手腕 60年以上の長きにわたってイギリスの女王として君臨するエリザベス2世。第二次大戦中は軍に入隊してトラックでの物資輸送も行うなど、常に国民に寄り添ってきた。ラジオ・テレビの普及に伴い、厳格で神…

話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選

今年も、こちらの記事にあるように、 ・2020年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。 ・1作品につき上限1話。 ・順位は付けない。 というルールのもと、印象に残ったアニメを10話選出しました。 『映像研には手を出すな!』、…

目を覚ませ僕らの世界が新型コロナに侵略されてるぞ!

『SSSS.GRIDMAN』の放送開始からもうすぐ2年が経とうとしているが、この2年で世界は完全に変わってしまった。はっす、放送当時は「いつもマスクつけてる変な子」みたいな位置付けだったのに、それがたったの2年足らずで、どこにでもある当たり前のスタイルに…

『放課後ていぼう日誌』の夏海ちゃんが可愛すぎて生きるのがつらい…

『放課後ていぼう日誌』は、釣りを通じて人生において大事なものを全て描き尽したような作品だった。しなる釣り竿や、震える糸の動きを、これでもかとリアルに表現することで、魚の生命力の強さが画面越しにも伝わってくる。第3話、陽渚を泣かせたのは、言う…

『恋する小惑星』のイノ先輩のことを一番よく理解しているのは自分なんだという強い自負

9月12日は『恋する小惑星』のイノ先輩こと猪瀬舞さんの誕生日です。おめでとうございます!アニメ第1話の反復横飛びは本当に衝撃的だった。そこからずっとイノ先輩を見続けてきたけれど、もうイノ先輩の一挙手一投足がただただ可愛い。桜先輩のことが大好き…

久しぶりに『ハナヤマタ』を見た

浜弓場双先生の『おちこぼれフルーツタルト』が10月からアニメ化されるのに合わせて『ハナヤマタ』が再放送されていて、毎週楽しみに見ていたが我慢できずにdアニメストアで全部見てしまった。リアルタイムで見ていた時は気付かなかったが、いやもうこれ、素…

それでも人は宇宙を目指す―『メテオノーツ』感想

第1話と第2話 メテオノーツ(1) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス)作者:Cygames,都尾琉発売日: 2020/08/28メディア: Kindle版かつて、こんなにも緻密に、こんなにも美しく、宇宙とそれに挑む人達を描いた漫画があったであろうか。『メテオノーツ…

『僕の心のヤバイやつ』がヤバすぎた

僕の心のヤバイやつ 1 (少年チャンピオン・コミックス)作者:桜井のりお発売日: 2018/12/07メディア: Kindle版もう1巻読んだ時点で「これ、ヤバいやつや!」ってなる。中二病的自意識をこじらせた男子中学生の内面をこれほど深く掘り下げていった作品他にあ…

『放課後ていぼう日誌』の夏海ちゃん、陽渚のこと大好き過ぎやろ

再会してすぐに陽渚に抱きついてくる夏海陽渚のかわりに自己紹介してあげる夏海部長が食べようとした最後の唐揚げを「これは陽渚のぶん!」とか言って死守する夏海リールのメンテナンスの仕方を教えてくれる夏海「はい!はーい!あたしに任せろ!」とか言っ…

『ドラえもん のび太の新恐竜』と羽毛恐竜について

藤子・F・不二雄が手がけた作品でも、それ以降の作品でも、ドラえもん映画は常に、その時々の最新の学説を取り入れて子ども達に紹介してきた。その中でも繰り返し登場してきたのが恐竜だった。最初のドラえもん映画『のび太の恐竜』では、当時まだ発見されて…

『よふかしのうた』感想

よふかしのうた(1) (少年サンデーコミックス)作者:コトヤマ発売日: 2019/11/18メディア: Kindle版14歳の少年・夜守コウはとある出来事がきっかけで不眠症になり、ある日、夜の町に一人飛び出した。そこで出会った怪しげな吸血鬼・七草ナズナが、コウを夜…

たとえ言葉が刺さらなくても―『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章』感想

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編 (宝島社文庫)作者:武田 綾乃発売日: 2019/04/17メディア: 文庫響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編 (宝島社文庫)作者:武田 綾乃発売日: 2019/06/22メディア: 文庫…

『シャーマンキング』再アニメ化によせて

SHAMAN KING(1) (マガジンエッジKC)作者:武井 宏之発売日: 2020/06/17メディア: コミックシャーマンキング。決して完璧な作品というわけではない。物語の後半は、他のジャンプ系バトル漫画の多くがそうであるように、展開は遅く、グダグダ感が否めない。唐突…

『放課後ていぼう日誌』の熊本弁

今期アニメはもう『放課後ていぼう日誌』が放送延期になった時点で『かぐや様』の独り勝ちである事が確定したが、いよいよ7月から放送再会という事で今から心待ちにしている。まず何より、制服を着たまま釣りを楽しむキャラクター達の可愛らしさが素晴らしい…

『BNA ビー・エヌ・エー』オープニング映像の生物学的モチーフ

Netflix先行配信中のアニメ『BNA』ノンクレジットOP&EDムービー公開 | ニコニコニュース アニメのオープニングは監督や制作会社の特色がよく現れるポイントだが、『BNA』のオープニングも実に中島かずき、TRIGGERらしいモチーフで満ちている。イントロの最…

花子くんが可愛すぎて生きるのがつらい―『地縛少年花子くん』原作ネタバレあり感想

泣かせたい、この笑顔。もう可愛すぎるでしょ、花子くん。普段は飄々としていて助手の八尋寧々ちゃんを苛めて遊んでいるドSな花子くんですが、たまに見せてくる人間味溢れる表情がもう可愛すぎて生きるのがつらい。特にこの泣き顔、怯えた表情。もう最高であ…

『行進子犬に恋文を』は百合漫画版『陸軍幼年学校よもやま物語』である

もう、尊さの塊みたいな作品なので、百合好きの人は絶対に読んでほしい。行進子犬に恋文を(1) (百合姫コミックス)作者:玉崎 たま発売日: 2018/06/18メディア: コミック突然だが、国が発展する上で必要不可欠なものとは何か。それは、お国のために汗水たらし…

『継母の連れ子が元カノだった』第3巻感想

継母の連れ子が元カノだった3 幼馴染みはやめておけ (角川スニーカー文庫)作者:紙城 境介発売日: 2019/12/01メディア: 文庫誤解を恐れずに言えばこの手の作品は奇抜な設定をバーンと掲げて一発ギャグ的に出て消えていくような作品だと思う。にもかかわらず、…

『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』感想

西部劇はアメリカ人の心の原風景を描き出す。『オトナ帝国の逆襲』は、大人が抱く60年代へのノスタルジーとそこからの決別を描く。『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』は1990年代後半の空気感を描き、見る者に強烈な懐かしさを抱かせる。す…

『巴里マカロンの謎』感想

巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)作者:米澤 穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2020/01/30メディア: 文庫さて、〈小市民〉シリーズとして実に11年ぶりの新刊にして、初の短編集である。忘れかけている細かい設定なども思い出しながら読み進めていった…

『恋する小惑星』聖地巡礼

休みの日に地図を片手に飛び地探索するイノ先輩、ガチ勢すぎてもう最高すぎるでしょ。 pic.twitter.com/BipxK8GUgN— 九州人 (@kyuusyuuzinn) 2020年1月17日そうか~。イノ先輩、飛び地ガチ勢だったんか~。はぁ~素晴らしい。早速、何人かが場所を特定してい…