新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『からかい上手の高木さん』と小豆島

ちょうど『高木さん』のアニメ3期が終わりそうだし、この前ブラタモリでも小豆島が出てきた*1ので、小豆島に行ってきた時の写真を上げる。

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エンジェルロードと呼ばれる有名な観光地。典型的な陸繋島の形をしている。
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土渕海峡。世界一狭い海峡としてギネスブックに登録されている。
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西光寺と狭い路地。日々野ミナちゃんが歩いてそう。

島には2つの自治体があり、人口は合わせて約2万9千人ほどである。『からかい上手の高木さん』でもお馴染みだが、古い家や細い路地が多く、江戸時代の商人町の名残が見られる。古くから町が発展してきた理由についてブラタモリでは次のように説明している。

小豆島の地層は安山岩・火山角れき岩・花崗岩の3層から成る。最上部に安山岩が乗ってる事で水や風による浸食が進まず島として残った。花崗岩が風化してできた砂(真砂)はオリーブ栽培に最適であり、さらに気候等の条件も良かったため、小豆島は日本一のオリーブの産地となる。一方、火山角れき岩が風化してできた土は粘土質で稲作に適しており、多くの棚田も形成された。その棚田の閑農期に小麦を栽培していたことから、素麺の産地へと発展。同時に素麺作りに欠かせないごま油も作られるようになった。また、小豆島の花崗岩は海岸近くにあり船で運びやすかったため、日本各地の藩が石を切り出しにやってきた。彼らが醤油を持ち込んだことで小豆島でも醤油生産が始まり、原料の一つである塩も大量に取れた(真砂でできた海岸線には塩田がたくさんあった)ため、醤油の一大生産地へと発展していった。

つまり、明治期に栽培が始まったオリーブは別としても、小豆島では古くから素麺・ごま油・醤油が生産されていたので、商人の多く集まる町ができたというわけである。瀬戸内海の小さな島にもかかわらず、なかなかの人口があるのはこういう理由のためである。

*1:余談だが、番組内ではいたるところで高木さんのBGMが使われていた。