新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『フレラジ☆』第2巻の希望に満ちたラストが素晴らしかった

フレラジ☆ (2) (まんがタイムKRコミックス)

フレラジ☆ (2) (まんがタイムKRコミックス)

『フレラジ☆』第2巻、すごく良かった。確かに物語の結末としては中途半端なのかもしれない。それでも、茜たちの未来に広がっている無限の可能性を感じさせてくれる良い終わり方でした。その「可能性」はなにも、声優として広く活躍するという意味だけではない。アメリカに帰るという選択をした葵も、大学に進学すると決めた薫も、それぞれが自分に合った道を選択し、希望に満ちた未来に向かって進み出しているように感じられました。作者もあとがきで次のように言っています。

何かを目指す途中で他にやりたいことや
考えたい時に一旦別の道にチャレンジしたり
休みを入れることは諦めだとか挫折にはならないし、
前向きに別の道を選ぶ子たちもたくさんいるよなぁと
学生時代を振り返って思いました。

まさにそのとおり。最初に決めた道をひたすら突き進むことだけが正解じゃない。時には立ち止まったり、道を引き返したり、別の道に進むことだって全然アリなはず。そんなメッセージを強く感じ取れる素晴らしい作品でした。作者・種田優太さんの今後の活躍にも期待したい。

関連記事:『フレラジ☆』第1巻―緊張してる時の茜ちゃんの表情が最高に可愛いです - 新・怖いくらいに青い空