新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『サクラクエスト』のエリカ様がクッソ性格ひねくれてて可愛い

いや~、もうホントかわいい。店ではいつも不愛想で塩対応、しかも画面に出てくるたびに文句ばっか言って周りに呪詛まき散らしてるのが、黒沢ともよさんの名演とも相まって、もうエリカ様のためだけにこのアニメ見てると言っても過言じゃないですわ。

僕は国王みたいな真っ直ぐな性格の子も好きなんですが、エリカ様みたいな性格ひねくれてるキャラがもう大っっっ好きなんですよ。

ぶっちゃげ、だんないちゃんとか国王って天使じゃないですか。UMAやIT大臣も、何やかんや言って間野山のために働いてくれるし、性格も良いじゃないですか。個人的にガテンは相当ひねくれてると思うけど、エリカ様はそれと比べ物にならんくらい筋金入りのひねくれ者ですよね。

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もうね、この子、間野山嫌いっていう気持ちが強すぎて、目に入るもの全て間野山嫌いフィルターを通して見ちゃってるような感じなんで、そりゃあんな性格になりますわ…。しかも、そうやって溜め込んだイライラを他人に全力投球で投げつけてくるんで、本当にもう手に負えない猛犬みたいなことになっちゃってます。

特に21話で寮に家出してきたエリカ様がホント素晴らしくて、ちょっとでも目を離したら東京に行ってしまいそうな猛犬を、大の大人5人がかりでなだめてる様子がもう最高に笑えました。

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そんな感じで、いつもやる気なさそうにしてるか他人を攻撃してるか、どっちかしかないエリカ様ですが、ガテンの弟が店に来た途端に大人しくなっちゃうのがもう、これぞギャップ萌えの極致でございます。たぶん、来週の放送はもっと可愛いことになってるだろう。わくわく。

公共施設が禁煙になっていくことを「暮らしの一部をどんどん奪われている」と感じる人たち

筋金入りのヘビースモーカーのムツゴロウさんこと作家・畑正憲さん(82)は「五輪という錦の御旗を立てて、(喫煙する)ぼくらを迫害するのは勘弁してほしい」と、法律的に問題のない喫煙の権利が阻害されていることを嘆く。さらに「昔は野球もよく見てたし、渋谷で若手歌舞伎とか毎日鑑賞していたけど、みんな禁煙になって今は全然行けない。暮らしの一部をどんどん奪われている」と怒り心頭。
東京五輪たばこ問題にムツゴロウさん「暮らしの一部を奪われている」:東京2020:スポーツ報知

いや、ムツゴロウさんの生活の一部を奪っているのは東京五輪でもなく、日本政府でも東京都でもなく、タバコそのものだと思うんですけど…。

ていうか、野球とか歌舞伎ってせいぜい2~3時間でしょう。家の中を含めて街中すべてが禁煙になって1日2日、下手したら1週間ずっとタバコ吸えないとかならまだしも、たった数時間の我慢もできないってレベルの状況で、「生活の一部を奪われている」というのは、非常に違和感があるんですけどねえ…。

『きみはかわいい女の子』の小枝ちゃん可愛すぎ問題

古今東西、小さいものは可愛いと決まっているのです。枕草子にも「小さきものは、みなうつくし」と書かれているくらいですから、それはもう不変の真理と言ってもいい。というか、ちっこくてかわいい女の子と付き合いたいって妄想したことない男っているんですかね? それくらい、「小さい」ということは男性読者への希求力がハンパないのです。

きみはかわいい女の子(1) (講談社コミックス別冊フレンド)

きみはかわいい女の子(1) (講談社コミックス別冊フレンド)

ここで紹介する漫画『きみはかわいい女の子』のヒロイン・小枝つぐみちゃんは、背が小さくてちんちくりんなヒョロガキで、それゆえに自分に自信が無くていつも卑屈でおどおどしていて、それはそれは文字通り最高にかわいい女の子です。第1巻の時点では小枝ちゃんは、文字通り小枝みたいな自分の体型にコンプレックスを抱いていて、自分には恋愛など無理と思っています。しかし、隣のクラスの正宗君と偶然知り合いになり、交流を深めていく中で両想いの関係になり、やがてカップルとなるのですが、その一連の過程における小枝ちゃんがとにかくもう可愛くて可愛くて、頭おかしくなりそうになるのです。

正宗君が何かする。それを受けて小枝ちゃんが顔真っ赤にしてテンパる。小枝ちゃんが正宗君のために勇気を出して何かやろうとする。そんで心臓バクバク言わせながら一歩一歩ぎこちなく前に進んでいく様子。小枝ちゃんの言動全てがもう可愛すぎる。

はっきり言って、ストーリーは「嘘だろ」ってツッコミたくなるくらいテンプレしかありません。夏祭り、文化祭、クリスマスといったお馴染みのイベント。風邪引いた相手の家にお見舞いに行くとか、一緒に試験勉強するとか、二人の関係を冷やかしつつも暖かく応援してくれる親友の存在とか、どこかで見たような設定・展開しかありません。

だがしかし、そんなことは小枝ちゃんの可愛さの前では全く気にならなくなります。ありきたりな設定もテンプレ展開もご都合主義も、もはやどうでもいい。ただひたすらに小枝ちゃんが可愛くて悶絶してしまうという漫画なのです。料理で例えるなら、手の込んだ調理工程も高価な調理器具も特別な隠し味も一切使わない、ただ最高の食材にごく一般的でありふれた調理を施しただけの料理みたいなものです。

その最高の食材こそが、小枝ちゃんのキャラクター設定なわけです。まさに可愛いは正義、小さいは正義です。

『将来的に死んでくれ』―不思議で衝撃的な百合漫画

次にくるマンガ大賞というものがあったので投票しました。私はもちろん『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』を1位にしたのですが、ノミネート作品を見るとかなり百合漫画、あるいは百合要素の強い漫画が多いなという印象。読んだことある作品だけでも『たとえとどかぬ糸だとしても』『ハッピーシュガーライフ』『やがて君になる』『私は君を泣かせたい』『将来的に死んでくれ』と、そうそうたる作品群です。

どの作品も好きですが、面白いかどうかは別として読んでいて一番衝撃的だったのが『将来的に死んでくれ』でしたね。

主人公の菱川俊は、同じ学校に通う小槙ちゃんのことが大好きすぎて、毎日のようにセックスさせてとお願いしてきます。しかも、そのたびに万札をちらつかせて、無我夢中で小槙を自分の物にしようとする姿は鬼気迫るものがあります。要するにこの子は、愛する人と一緒に寝ることで性的欲求が満たされるその対価として、お金を払うということを「当然」のこととして受け入れている子なんですね。さらに奇妙なことに俊は、相手にも自分のことを好きになってもらいたいと考えることはせず、ひたすらお金を差し出すことを繰り返すばかり。その執拗な様子はまるで、小槙を振り向かせる手段としてお金以外の方法を何一つ知らないかのようです。一体どんな育ち方をすれば、こんな性格の女子高生が生まれるのだろうと不思議でなりません。

それに輪をかけて不思議なのは、小槙ちゃんの方です。彼女は、俊から毎日のように異様な好意を向けられても一切スルーし、平然としています(もちろん、お金も受け取らない)。これは一体どうしてなんだろう。小槙は俊のことを「気持ち悪い」とか「怖い」とか思わないんだろうか。例えば普通の人間って、他人からこんなにも強い感情を向けられたら、平静を保つ事なんて出来ないと思うんですよ。誰かから敵意を向けられれば苛立ったり悲しんだりするし、好意を寄せられれば嬉しいと思ったり、あるいは逆にキモいと思ったりするはずです。にもかかわらず、菱川俊から放たれる強力な感情の塊を受けてもなお、小槙ちゃんは終始淡々としていて感情があまり表に出てきません。正直、読んでてぞっとしました。

こんな感じで、非常に理解に苦しむ性格をした2人の日常が描かれる『将来的に死んでくれ』ですが、まだ単行本が1巻しか発売されていないので、これから話がどういう方向に進んでいくのか非常に気になります。

日本の電機メーカーがダメになった本当の理由

東芝とかシャープとか個別の企業について詳しく見ていけば色々な理由がつけられると思いますが、日本の電機メーカーが完全に共倒れ状態になってる根本的な理由は何なのか? という事は誰もが気になると思います。講談社現代新書の『東芝解体 電機メーカーが消える日』を読むとその謎が一気に分かりました。

本書の内容を自分なりにまとめると、電機メーカーが駄目になった根本的理由は2つしかないという事が分かります。

【理由1】 日本の電機メーカーは事実上、電力会社や電電公社の「下請け」みたいな状態になっていたので、電力・通信関係の設備投資が減らされるに従ってジリ貧になっていった

【理由2】 日本の電機メーカーは、ありとあらゆる分野の製品に携わる「何でも屋」だったので、新しい分野を開拓していく時の本気度が足りなかった

まず第1の理由について。みなさんご存じのように、東芝や日立といったメーカーは、原発を含むあらゆる電力インフラの製造に関わっています。また、かつての電電公社が発注する莫大な設備投資を請け負っていたのも、NEC富士通をはじめとする電機メーカーでした。彼らは、電電の民営化後も、ドコモと一緒になって携帯電話の製造に邁進していきました。これらはもちろん、旧通産省が国策としてこういう体制をとっていたわけです。要するに、かつての電機メーカーには、これらの莫大なお金が何もしなくても降ってきたので、それを山分けすれば良かったのです。そうすると当然、リスクを冒して全く新しい物を生み出そうとする意欲がなくなります。ただ上から言われるままに製品開発を進めるだけで、消費者のニーズを細かく分析することもできない企業文化になってしまいます。

結局、そのツケが今になって回ってきたというだけの話です。電電公社が民営化されて激しい競争に晒されるようになると、通信インフラ関係の設備投資は大幅に減らされました。ドコモと一緒になって作り上げてきた携帯電話事業も、スマホの普及によってあっという間に凋落していきました。さらに追い打ちをかけるように、福島第一原発の事故で原発関連事業の先行きが全く見えなくなっています。その結果として、日本の電機メーカーの仕事は減り、企業価値もじわりじわりと下がっていったわけです。

そして第2の理由。日本の電機メーカーはどこも、家電・通信・電力関係・防衛・半導体など、あらゆる事業を展開する「何でも屋」でした。ゆえに、どこか一つの事業がダメになっても他があるから大丈夫という心理が働き、本腰を入れて新しい分野を開拓するということができませんでした。また、祖業である家電部門に愛着が強すぎて、採算の悪い分野を切り捨てて得意分野に特化するといった意思決定が致命的に遅くなり、気付いた時にはもう手遅れという事態になってしまいました。

上記本の著者も、サムスンノキアシーメンスといった海外の企業と比べて、日本の各社の経営がいかにダメダメだったかを解説しています。各社とも事情は異なりますが、結局のところ全ては上2つの理由に集約されるのかなあと思います。

読んでいてまさに目から鱗が落ちたような感覚でした。そして、公正な競争が行われ、企業が時代に合わせて発展できる環境がいかに重要であるかがよく分かりました。