新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『からかい上手の高木さん3』第1話

夢と現実が絡み合い、場面がエキセントリックに切り替わる、本作ではなかなか見られない珍しい構成。

西片や高木さんが見る夢の内容は、第2期の最終話で描かれた花火大会に接続している。また、「わっ!」と叫んで西片を驚かせる高木さんや、西片が仕込んできたびっくり箱といったアイテムは、第1期の第1話を彷彿とさせる。高木さんは夢の中で、第1期第1話の内容を再構築していたのだ。

「夢」をテーマとしたストーリーの後のエンディングが、大瀧詠一の『夢で逢えたら』というのも完璧すぎではなかろうか。

正直、このクオリティのものを第1話から持ってくるというのは流石としか言いようがない。