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新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

細かすぎて伝わらない『陽炎、抜錨します!』(第4~6巻)の萌え(燃え)ポイント

第1巻から第3巻までの萌え(燃え)ポイントについてはこちら→細かすぎて伝わらない『陽炎、抜錨します!』(第1~3巻)の萌え(燃え)ポイント - 新・怖いくらいに青い空

第4巻

第4巻は陽炎が横須賀に来る前、まだ呉鎮守府にいた頃のお話です。

神通さんの特訓を受ける第18駆逐隊(霞、霰、陽炎、不知火)。巧みな話術で練習量を増やしてくる神通。→訓練中に意識朦朧となり嘔吐する陽炎たち。→神通「お魚にご飯あげるのが終わったら、また始めますよ」(21頁)

  • (((((( ;゚Д゚))))))ガクガクブルブル ……なんというか、陽炎抜錨の神通さんは、人間が潜在的に持っている嘔吐恐怖を掻き立ててくれるキャラですね。そこが賛否両論渦巻くポイントでもあるのですが、慣れてしまえば、まるでホラー映画を見る前のような怖いもの見たさすら感じます。

夕食時。陽炎がイチゴを箸でつまんで「あーんして」とか言う。霞、露骨に嫌な顔をする。霰、完全にシカト。不知火、差し出されたイチゴを黙って食べる。

  • 正義のかげぬい。霞と霰の反応も素晴らしい。

呉で行われる鎮守府祭に行くことが決まりネガティブになる長月「あそこの駆逐艦は最新型ばかりだろう。馬鹿にされたりしないだろうか」(60頁)

  • 成績が悪いというコンプレックスからネガティブ思考全開になってる長月(4巻)→霰を守るために無理やり威勢を張っていた長月(1巻冒頭)→陽炎に会って反省し腕も上がってメチャクチャ格好良くなった長月、という性格の変遷がなんかもう……かわいいね!

鎮守府祭の駆逐艦代表に任命された陽炎。祭りに向けた会議で最上くんと対面する。少年のような口調の最上くんを見て少し動揺する陽炎。

  • 横須賀で皐月くんとすぐに打ち解けられたのは、その前に同じボクっ娘である最上くんと話す機会があったからか?

仲間が余所に転属になったらどうするかという話をする陽炎たち→不知火「不知火は陽炎がいなくなったらどうしようかと考えています。他の鎮守府でやっていけるのかどうか」「朝起きられるかどうか、ベッドから落ちないかとか顔を洗えるかとか」「案外不知火のことを忘れて手紙も出さなくなるかもしれません」、陽炎「出す出す。二時間に一回は出す」、不知火「その程度ですか」、陽炎「一時間に一回」、不知火「妥協します」(73頁)

  • お前さん達、もう結婚すればいいんじゃないかな?

駆逐艦の性格に関する記述→「駆逐艦が騒ぎを起こしがちで行事大好きなのは、轟沈と隣り合わせのためだと言われている。(中略)刹那的な人生故、今を思い切り楽しむのだ」(76~77頁)

  • 駆逐艦は常に死と隣り合わせという世界観こそ、陽炎抜錨の肝となるポイントだと言えますね。

鎮守府祭で行う豆まきの鬼役を決めるくじ引き。陽炎と敷波が雪風を探して回る。鬼役は軽巡洋艦に決定。

  • ここでも雪風は運が強い設定なのね。あと、しれっと登場してきた敷波が可愛かったです。

【呉鎮守府における節分豆まきの歴史】駆逐艦が豆以外にも飴玉などを投げ始める→水風船・ゴルフボール・ソフトボール・ボーリングの球などを持ち出すようになる→「豆を投げること」という規則ができる→ボックスレンチや野良犬を豆だと言い張る→規則に豆の定義が付け加えられる→豆を接着剤でつなげた巨大ボールを製作する輩が出てくる→新たな規則「節分において鬼役の艦娘に投げてもよい豆は、マメ類マメ目マメ科マメ亜科ダイズ属に属するいわゆる大豆のみとし、一粒当りの重量を0.2グラムから0.6グラムとする」(95頁)

  • このバカバカしさ、ほんと大好き。

呉に到着した第七駆逐隊。曙に鎮守府祭を楽しんでもらおうとして色々画策する潮たち。それを知った曙「やっぱ全員で企んでんのね!第七駆逐隊って最低!」(123頁)

  • 陽炎と会う前のやさぐれてる曙ちゃん! この子がもう少ししたら陽炎ハーレムの一員になるのかと思うと笑いが込み上げてきます。

軽巡・鬼怒が登場。自分がかぶっていた鬼のお面を潮にかぶせる。 → 敷波、軽巡と勘違いして潮に豆を投げ付ける。

  • 敷波ちゃん相変わらず可愛いなあ。しかも、私たちは駆逐艦だと反論する曙たちに向かって「そんな胸のでかい駆逐艦がいるか―!!」(128頁)だってwwwww

駆逐艦の攻撃から逃げる途中で海に落ちた鬼怒、這い上がってきて曙と敷波を道連れに海に落とす。

  • もうメチャクチャwwwww

神通さんに豆を当てようと近づく駆逐艦、あまりの迫力に負けて退散。

  • みんな逃げて―!! お魚にご飯あげさせられるぞー!!

第七駆逐隊を寮へ案内する霞、曙と一触即発の事態に! 翌日もランニングしながら喧嘩に。霞「このクズ駆逐艦!」、曙「クソ艦娘!」(162頁)

  • この頃の刺々しい曙さんを気にかけ色々世話を焼く霞さん、ホント素晴らしい。

駆逐艦は戦艦・空母に比べると弱いし使い物にならないと卑下する陽炎。それを聞いて「こら」と怒る龍驤。「駆逐艦のおかげでうちら助かってるんやから、卑下したらあかん」「みんな自分らのことが大好きなんや。自分らの火力が劣っとることは知ってる。だからって艦娘には変わりないし、できる限り一緒に戦いたいって思っとるんやから」(171頁)

疲れがたまって熱が出てきた陽炎を心配する不知火「顔が赤いですよ」、陽炎「不知火が見てるから、照れるのよ」(177頁)

  • 息を吐くように自然に出てくる百合描写。

騎馬戦開始前から霞を挑発する曙→霞「ぶっ殺せー!!」→乱闘発生。それを待ってましたとばかりに歓喜する観客たち。

  • 陽炎抜錨史上最大の乱闘シーン。

乱闘後、怒って横須賀に帰ろうとする曙と、それに付いていく潮。海上で深海棲艦と遭遇。取り乱す曙と、彼女を落ち着かせ呉に帰還しようとしする潮。

  • 第3巻などでもそうでしたが、戦闘になるとこの2人の主従関係が逆転するのが可愛いんですよ。日常生活では、常に不機嫌そうで周りに呪詛まき散らしてる曙と、オドオドしながら曙について行くだけの潮、という関係性なのが、戦闘になると、肝心なところでテンパって動けなくなる曙と、冷静に状況を分析して曙を引っ張っていく潮、という風に変わるのがいい!

久しぶりのお祭りを楽しんでいる駆逐艦娘を気遣い、彼女たちに気付かれないうちに敵を倒そうとする祥鳳、龍驤、伊勢、日向、最上。

同時刻、駆逐艦寮でのパーティー。自分の不甲斐なさに落ち込む長月と皐月。彼女たちを励ます霞「そういうこと考えちゃ駄目。いつか絶対に出番が来ると思ってなきゃ、肝心なときに力が発揮できなくなるわよ」「みんなが見てるし、環境だって整えてくれる。戦艦や空母重巡洋艦からおっかない軽巡洋艦まで、みんなが駆逐艦を好きでいてくれるんだから」(221頁)

  • みんなが私たちを愛してくれる、私たちのために出来る限りの準備をしてくれる、だからあなた達はただ自分を信じて努力すればいいんだ、という素晴らしい言葉。霞さんカッコイイなあ。

パーティー会場で誰彼構わず抱きついて回る陽炎「霰可愛い。ほんと可愛い」「敷波可愛い。美人。好き」→敷波「ちょっと不知火!この娘引き取ってよー!」→不知火「そんなに抱きつきたいのなら、不知火自身を提供しますから抱きついてください」→陽炎「えー、いつも抱きついてるから、別な娘がいいー」(224~225頁)

  • なにこの陽炎ハーレムwwwww しかも、この後の異動で横須賀でもハーレム築くんだよね、この人。陽炎、怖ろしい娘…!

潮から深海棲艦の出現を知らされ、自分達も出撃しようとする陽炎たち。そこに立ち塞がって止める神通「いつもあなたたち自身が言ってるでしょう。駆逐艦の人生は短いと。(中略)ですから今この瞬間だけは、鎮守府祭を楽しんでもらいたいのです。戦いではない場面で、生を楽しんでもらいたい。存分に喜んでもらいたい。だから鎮守府祭を開くよう、皆が嘆願したのです」(228頁)

  • 常に死と隣り合わせの人生だからこそ、せめて今日だけはお祭りを楽しんでもらいたい、今この瞬間にしかないかもしれない平和な日常を全力で楽しんでもらいたいという、暖かくもどこか物悲しい親心に読者も胸を打たれます。

神通を取り押さえる黒潮(実は2人とも演技)。その間に駆逐艦が出撃。

  • こうなることを最初から分かっていたように駆逐艦たちを見送る神通。最も近い場所からずっと駆逐艦を見てきた、そしておそらく、数多くの駆逐艦の死を目に焼き付けてきた軽巡洋艦という立場だからこそ、たとえどんな状況でも戦わずにはいられない駆逐艦の矜持、信念、そしてその悲しい性を、彼女は他の誰よりもよく理解しているのでありましょう!

戦闘中に長月を助ける霰。「ああいう駆逐艦を、私が守れるようになりたい……」(244頁)と思う長月。

  • ここで一目惚れしてたから第1巻であんなに霰にべったりだったのか~、と読者誰もが納得するシーン。

横須賀に帰る途中の曙「あたしは自分が情けないの、あんなことくらいでショックを受けるなんて!」「あたしは一人なんだから!一人で戦う!一人でもっと上手くなる!」 → それを聞いた潮の様子「潮は決心した。どこの駆逐隊だろうと、曙に居場所を与えて落ち着かせるのだ。彼女に必要なのは、気兼ねなく接することのできる仲間だ。」(246頁)

  • ずっと一人で苦しんできた時期があったと分かるからこそ、第3巻までに描かれた曙と十四駆の繋がりが尊く思えてくる。大丈夫だよ、曙。もうすぐ暗闇は終わる。あと少しで夜が明け、君の心に光が差し込む。暗いトンネルの出口は、もう、すぐそこまで来ているんだ!
  • と同時に、その後に続く潮の決意は、自分は曙の「居場所」にはなれない、「気兼ねなく接することのできる仲間」は私以外の誰かだ、と強く思い込んでしまっているようで、それがたまらなく悲しい。

第一士官次室(ガン・ルーム)と名付けられている駆逐艦寮の食堂。そこは普段は、駆逐艦と秘書艦しか入れない聖域。

  • 鎮守府内で独自のコミュニティを築く駆逐艦娘を象徴するような素晴らしい設定。

普段は絶対に立ち入れない第一士官次室で整列している祥鳳、龍驤、伊勢、日向、最上。駆逐艦のために戦った彼女たちを称えて名誉駆逐艦の称号(駆逐艦寮への自由な出入りが認められる印)が贈られる。

  • こら!そこ!龍驤さんは最初から駆逐艦みたいなもんやろとか突っ込むんじゃない!みんな名誉駆逐艦の称号を受ける事を心の底から誇らしいと思っているんだから!ここは決して笑っていい場面じゃないんやぞ!

第4巻まとめ

  • 鎮守府における駆逐艦文化を、感動的なストーリーとともに楽しく学ぶことができる最高の一冊! 第3巻のまとめでも述べたように、駆逐艦は戦艦や空母に比べて弱い存在で、常に「死」と隣り合わせで生活している。だが、駆逐艦はそれゆえに、吐くほど厳しい訓練にも耐えて強くなろうとする、死を恐れることなく勇敢に敵に立ち向かう、短い一生を全力で生き抜こうとする。であるからこそ、そんな彼女たちの姿を近くで見続けてきた軽巡洋艦をはじめとする全ての艦娘が、駆逐艦を愛し尊敬する。陽炎抜錨とはまさにそういう世界観の上に成り立つ物語だろうと僕は思います。

第5巻

冒頭、艦娘が長距離を移動する場合の方法について書かれている。第一が、護衛する船に交代で休憩しながら進む方法。第二が、艦娘だけでひたすら進む方法。後者についての説明→「なかなか過酷で、海の上で食事を取ったり、はなはだしい場合は一人が寝てもう一人が曳航したりする。排泄に関しては機密事項。」(6頁)

  • ほほう。「排泄に関しては機密事項」ですか。これは想像力が膨らむ一文ですね。……戦闘が終わって帰る途中、トイレに行きたくなった陽炎。海の上で用を足すのが恥ずかしいので、鎮守府に着くまで我慢しようとするが、冷たい風と海水に当たって尿意はますます強くなっていく! 尿意と羞恥心との狭間で、必死に我慢して我慢して、でもやっぱり我慢できなくなって、結局スパッツとパンツを降ろして洋上でおしっこする陽炎。顔を赤くして恥ずかしそうにしてる陽炎を気遣いサッと目を逸らす仲間たち。……みたいな光景が繰り広げられているのかと思うと興奮しますね。(※これはあくまでもイメージです
  • 曙や潮の洋上でのトイレ事情についても、私は真に驚くべき仮説を思いついたのだが、それを書くには余白があまりにも狭すぎる。

幌筵(パラムシル)泊地へ向かう第十四駆逐隊。途中で大湊警備府に立ち寄る。そこで秘書艦を勤めていたのは、なんと涼風!

  • うわあああああ!!涼風えええええ!!江戸っ子てやんでい可愛い涼風えええええ!! まさか大湊で涼風に会えるなんて! お転婆な元気っ子のイメージが強いから、秘書艦の仕事とかは向いてないと思ってたけど! そこでまさかの秘書艦・涼風! なんて素晴らしいんだ! 俺も大湊に行きたい! 大湊で涼風を秘書艦にして一緒にコロッケ食べたいよぉぉぉぉぉ!!!

23ページ。秘書艦専用の椅子に座って書類とペンを手に取っている涼風の挿絵!

  • かわいいいいいいいいい!ガッテンかわいいいいいいいいいいい!!もうメチャクチャ可愛いいいいいいいいいい!!!こんな可愛い生き物がこの世に存在してたのかあ~(恍惚)。はあ~~もう可愛すぎて生きるのがつらい(恍惚)。秘書艦・涼風の可愛さ、皆さん理解していただけたでしょうか? ガッテン!ガッテン!ガッテン!

幌筵の近くまでやってきた陽炎たちを秘書艦・阿武隈が出迎え。本人に聞こえないように「頼りなさそう」と愚痴る陽炎。

  • やっぱ第一印象は頼りなさそう(駆逐艦に従ってもらえなさそう)に見えるキャラってことで定着してるんやな…。呉にいるアンタの元上司が異様に頼りになるだけで、阿武隈も十分頼りになるから!(震え声)

幌筵で水着を着てる人がいるかいないかで賭けをしようと言う霰。こんな寒い所におるわけないやん、おったら何か一つ言うこと聞いたるわ、と断言する曙。 → まるゆ登場! → 曙「あんた、幌筵に潜水艦娘がいるって知ってたでしょう!」、霰「どうだろう……」(62頁)

  • ちょっとドヤ顔になってる霰さん想像して萌えた。

まるゆの教官・木曾くん登場!

  • 木曾くーーーん!!! 会いたかったよおおお!!! 数々の期間限定グラやアニメ版でお姉ちゃん達(球磨・多摩・大井・北上)が活躍する中、ずっとずっとハブられ続けてきた木曾くんが! ついにこの陽炎抜錨に登場! もう最高すぎる! 本当に素晴らしい!

テメエいま俺のことチンピラとか言ってたよな、泊地外周10周させるぞコラ、などとチンピラみたいなことを言ってくる木曾くん → 目を輝かせてもっと走りたいと願い出る陽炎 → 予想外の反応にたじたじになり退散する木曾くん。

  • 陽炎さんドM疑惑。外見や口調が怖そうな軽巡ほど実は駆逐艦に甘い、逆に性格が穏やかで優しそうな軽巡ほど厳しい、という説が有力になってきました。ソースは木曾と神通。

キス島への出撃前にイチャつく十四駆。潮「大丈夫ですよ曙ちゃん。みんな曙ちゃんのことが大好きなんです。曙ちゃんもこの駆逐隊が好きなのと同じくらい」(116頁)

  • こんな風に定期的に「大好き」って言ってあげないと拗ねちゃうからね~、曙ちゃんは。

移動中もまるゆのことを気遣う木曾。陽炎達と仲良くなりたいと言う阿武隈「木曾さんとまるゆちゃんみたいになりたーい」→木曾「俺とまるゆは特別なんだ」(121頁)

  • なんですか、なんですか~。幌筵って木曾まるの聖地なんすか~。最高ですね。

作戦行動中にまるゆが行方不明になる→取り乱す木曾→入渠予定の曙を除く十四駆の5名が救出に向かう。

まるゆを発見した陽炎たち、泊地への帰還を急ぐ。→缶と主機が破損した長月、一人で残って敵を迎え撃つ。→今にも泣き出しそうな皐月「知ってる? 睦月型はね、世界一の船なんだよ……」

  • ああ本当に、本当に、最高の船だよ、睦月型は。169ページの挿絵の長月も、最高にカッコいいです。仲間のために自ら進んで命すらも投げ出す勇敢な戦士の姿…。もうそこに、陽炎と会う前のコンプレックスの塊だった長月はいません。

まるゆを逃がすために次々と囮になって脱落していく十四駆のメンバー → 結局最後はまるゆ一人だけが帰還 → まるゆに殴りかかろうとする曙 → 間に割って入って代わりに殴られる阿武隈

  • このあたりの描写は見ていて本当に辛いです…。すごく良いシーンなんだけど、書く言葉が見つかりません…。

まるゆと抱き合う木曾 → 木曾と阿武隈の口から語られる軽巡洋艦という立場の苦しみ。

  • 駆逐艦の「死」を最も間近から見てきた軽巡。厳しい訓練を課して駆逐艦から怖れられ嫌われる悲しさ。手塩にかけて育ててきた駆逐艦を危険な戦場に送り出す辛さ。その気持ちを押し殺して心を鬼にしなければならない苦しさ。死んだら人はどこに行くのか、きっと私たちは地獄に行くのだろう……そうつぶやく阿武隈。第5巻随一の名シーンです。

提督と共にウィスキーを飲む木曾・阿武隈。提督「まるゆを救出してくれたんだろう。すまなかった」(193頁)

  • 後の伏線となる会話です。

呉から応援に駆けつけた霞。→彼女と再会した瞬間、曙の目から堰を切ったように溢れ出す涙。→霞に「まだ死んだと決まったわけじゃない」と励まされ落ち着きを取り戻す曙。

  • 鎮守府祭以来の再会! 絶望の淵に光が差し込んできたような頼もしさ!

最高に可愛い秘書艦・涼風ちゃんの再登場! そして、なんと朧と漣まで登場! → 曙「ごめんね、ありがとう……」、漣「おー、びっくり。曙が謝った」、朧「陽炎のおかげだね」(218頁)

  • バラバラになってしまった第七駆逐隊が、潮や陽炎たちを救うために今ここに再結集! 素晴らしい!

皐月・長月のピンチに駆けつけた文月が登場。さらには、呉から敷波や黒潮までやってくる。あれ、ちょっと待てよ…。霞や黒潮がいるということは……。ページをめくる。不知火キターーーーー!!!!! → 曙「リンガのときもそうだったけど、あんたなんなの。あたしたちのストーカー?」、不知火「残念ですが、ストーキングするなら陽炎だけにします」(220頁)

  • よくよく考えたら、不知火さんって、十四駆のメンバーでも何でもないのに第1巻から第5巻まで全部登場してんだよな。これはストーカーですわ。

陽炎たちを救出するために出撃する曙たち → 曙「全員抜錨!駆逐艦万歳!」(224頁)

  • 第1巻では駆逐艦なんて大嫌いみたいなこと言ってたのに、まさか曙の口から駆逐艦万歳なんて言葉が聞けるなんて…(感涙)。

無事に陽炎たちを発見! 曙「まったく、あんたたちってあたしがいなきゃ、本当に駄目なんだから!」、そう言いながら陽炎にかけよる曙の目から涙が……

  • 261ページの挿絵がもう…言葉に出来ない…

深海棲艦からの魚雷攻撃を受け轟沈しそうになる陽炎をまるゆが救出 → その時の様子を陽炎に説明する霰「みんなが諦めかけていたのに、まるゆが一人で幌筵まで引っ張ってきた。曙なんか、喜んでまるゆに抱きついていた……」(271頁) → 「喜んでないわよ!」と必死に否定する曙。

  • かわいいのうwwwかわいいのうwww

漣と朧に謝る潮「曙ちゃんがご迷惑かけてすみません……」「曙ちゃんも反省しています」「でもあの、照れ屋ですから」(279頁)

  • アンタは曙のお母さんか!!!

280~284ページにかけての阿武隈と提督との会話

  • 最初読んだ時は気付かなかったのですが、第5巻の感想・考察記事(クレイジーだぜ!!@陽炎抜錨5巻感想: Guard Hello!!)を読んでようやく会話の意味に気付き、卒倒しそうになりました。木曾くん…マジかよ…。お前らそういう関係かよ。そして、まるゆ…。なんてことだ…なんてことだ…! 確かにそういう目で見ると、まるゆとの関係を尋ねられた木曾が「知り合いの知り合いみたいな感じだな」(117頁)とか言ってたり、まるゆが行方不明になった時の「提督に会わせる顔がねえ」(138頁)とか、193ページの提督との会話とか、いろいろ伏線が張られているんですよ! これマジでヤバすぎるだろ…。というか、ここまで見てきた一連の木曾まる描写の意味合いが、ガラリと変わってくるんだけど…。最後にとてつもない事実発覚ですよ、これは。

第5巻まとめ

  • 本巻の一番の見所は、何と言っても可愛い可愛い涼風ちゃんでございます! 次点で木曾くんとまるゆ。また、本編の物語で言えば、十四駆最大のピンチを前にして、曙が精神的に大きく成長する回でもありました。4巻のやさぐれ曙の時代からよくここまで成長したなあ。朧と漣が言っていたように、これも陽炎のおかげですね。そして何より、勇敢で誇り高い駆逐艦達を一貫して描き続けてきた陽炎抜錨という物語に、より一層の深みを与えてくれるのが、彼女たちを一番近くから見守ってきた軽巡洋艦の存在なのだ、ということを再確認できる巻でもあります。彼女たちは駆逐艦娘の前では決して弱みを見せません。どんなに辛く悲しいことがあってもその感情を押し殺し、自らを律して、鎮守府の未来を担う駆逐艦を養成し、その指揮を取り続ける。この想像を絶する苦しみを真に理解できるのは、やはり同じ苦しみを背負う同僚の軽巡だけなのかもしれません。いつか、軽巡が主役の物語も読んでみたいと思いました。

第6巻

久しぶりの休暇が決まりはしゃぐ十四駆 → 陽炎の佐世保での秘書艦就任が決定 → それを面白がる十四駆の皆、ふて腐れる陽炎。曙「待ってよ、あんたが秘書艦になったことを記念して、オレンジジュースおごるから」、陽炎「それ、飲み放題の奴でしょうが!」、曙「バレたか。さすが秘書艦様」(34頁)

  • ここ、マジで中高生の仲良しグループみたいなノリですね。陽炎とも冗談を言い合える仲になったんだなあ、曙さん。

前秘書艦の那智さんに手伝ってもらいながらさっそく秘書艦の仕事を始める陽炎 → 駆逐艦一同から「待遇が改善されなければストライキを起こす」と書かれた要望書が届く → 全ての要望を叶えるのは無理だけどできる限り頑張るからバカな真似は止めろという陽炎 → 実はドッキリでした

  • 陽炎の真面目で誠実な人柄がよく分かるシーンですね。

陽炎に秘書艦就任祝いのケーキを渡す文月

  • 文月、天使! 大天使!!

効率良く書類をさばいていく方法を陽炎に伝授する那智は、駆逐艦から出される書類は特に気を付けなければいけないと言う。那智駆逐艦はどうかすると申請書の穴を突こうとする。たとえばここ」「第二海域となっているが、よく見ると棒がもう一本書かれている気がしないか?」(85頁)、「第三訓練海域を使えば真っ先に駆逐艦寮に帰って来られて、誰よりも早くシャワーとお風呂が使える。(中略)裏を書くために、こうやって二と三の区別がつきづらい書き方をしたりする」(86頁)

  • この呆れるほどにセコい駆逐艦文化、ホント素晴らしいです。

差し入れのジュースを持ってニヤニヤしながら秘書艦室に入ってくる曙。

  • かわいいにゃ~。陽炎と一緒に訓練できなくて寂しかったのかにゃ? それとも、仕事に追われる陽炎が心配で様子を見に来たのかにゃ~?

夜間に無断外出した白露を捕まえる陽炎 → 見逃してもらう代わりに秘書艦の仕事を手伝わされる白露 → 間宮の羊羹と引き換えに今後も仕事を手伝うことを約束する白露

  • なるほど、秘書艦の仕事を効率よくこなすためには、いかに首尾よく奴隷要員を確保できるかが大事だったのですね! これはいかにも、規則破りの方法を熟知している陽炎、誰とでも分け隔てなく接することのできる陽炎、行く先々でハーレムを築く異能を持っている陽炎に、おあつらえ向きな仕事でございます。で、それはそれとして、白露、お前には一番艦としてのプライドはないのか!

最近の曙の様子を陽炎に報告する潮「曙ちゃん、いつも陽炎さんがいないから物足りなそうにしてますよ。食事の席でも無口ですし」「曙ちゃんは、陽炎さんがいない分、自分がやらなくしゃって意識がとても強いんです。いつも長月さんととても長く打ち合わせてます」(114頁)

  • はあ…佐世保に来てからの曙は何かいつも陽炎のこと気にかけてるみたいだし、潮は相変わらず曙のお母さんだし、本当に、お前さんたちはもう……かわいいね!

浴衣を着て夏祭りを楽しむ陽炎たち。→敵による空襲で鎮守府が被害を受ける。→急いで引き返す陽炎たち。

  • 深海棲艦マジで空気読めよ!

新たなに開発された編成で出撃し、敵を壊滅させようと試みる佐世保鎮守府艦娘たち。皐月・長月は川内の指揮下で、曙・潮は五十鈴の指揮下で出撃することに。そのことに納得できず、陽炎に食って掛かる曙。しかし、陽炎が再度言って聞かせると素直に従って、特にそれ以上反論することなく部屋を出ていく曙。

霰たちから陽炎がいない時の曙の様子を聞かされる陽炎。どうやら、かつての曙とは打って変わって、訓練中も規律を重んじ、皆の言うことにもちゃんと耳を傾けているようです。霰いわく、陽炎の仕事を増やしたくないので、わがままや不平不満を言うのを控えているらしい。

  • 本当に第1巻の頃とは大違い。成長したなあ。

いよいよ敵の本丸に突撃するため、自ら出撃することになった陽炎。そしてここで、待ちに待った時雨(俺の嫁)の登場です。白露「時雨はほんと凄いんだって。佐世保駆逐艦で一番の腕利きだから!」、時雨「し、白露。極端だよ」(181頁)

  • さすが俺の嫁だ。大天使すぎて悶え死にしそうです。

爆撃を受けてもビクともしない陽炎を見て、「最近の駆逐艦はタフですごいね」と褒める長良と、「私は大人しいほうです」と謙遜する陽炎。その会話に割り込んでくる白露「時雨もすごいですよ」「狙った敵は絶対に仕留めるし、どこまでも追い詰めますから」(184頁)

  • ここの会話の素晴らしさ、皆さんお分かりいただけたであろうか。陽炎と長良が二人で話してる場面にわざわざ割り込んできて、唐突に時雨の話を入れてくる白露さん! どんだけ時雨のこと自慢したいんだよ! 白露さん、時雨のこと好きすぎだろ! 白露型、万歳! もう最高だよ、お前ら!

とっさの機転で敵を撃退する時雨(俺の嫁)「僕がやる!」「すみません、許可を得ていたら間に合わないと思って」

  • 白露が言っていた通りの大活躍を見せる時雨。本当に何やらせても可愛い。素晴らしい。結婚してください。

霰が大破 → 進撃か撤退か、悩んだ末に撤退することを決めた陽炎 → 帰還後、自分の判断は正しかったのかと思い悩み、冷静さを失う陽炎 → 陽炎を殴る曙「そんな情けないことじゃ、安心して戦闘できないわよ! ちゃんとしなさいよ! そうすればあんたについていくし、絶対に失望させないから!」(204頁)

  • 嚮導艦となって仲間と共に活躍し、ついには秘書艦となって立派に任務を遂行していた陽炎が、たった一度の失敗(それも陽炎の責任ではなく、撤退の判断も間違いではない)でここまで追い詰められてしまうなんて。これは、慣れない秘書艦の仕事ばかりで疲労がたまっていた事も一因ではあるのですが、やはり陽炎が持っている生真面目さや責任感の強さが大きな要因なのだと思います。彼女がここまで頑張って実績を積み上げてこれたのは、自分がちゃんとしなきゃいけないという強い責任感を持っていたからでもありますが、同時にそれは、わずかなミスでもショックを受け自信を喪失してしまうという脆さにも直結しています。

陽炎に無理やり休暇を取らせようとする提督たちと、それを固辞する陽炎 → 休暇が嫌なら呉までおつかいに行ってそこで休むように、と言う提督 → 呉への移動中もショックを引きずり言葉少なになる陽炎

  • 振り返ってみれば、十四駆の皆と大喧嘩した時、不知火を助けられなかった時、鎮守府祭当日に疲労で倒れてしまった時、陽炎はいつも必要以上に自分を責めてしまっていましたね。この圧倒的な自己評価の低さがどこに起因するのか、陽炎型一番艦としての立場がそうさせるのか、あるいは艦娘になる以前からずっとそういう性格なのか、それは誰にも分かりません(もしかしたら不知火なら知ってるかもしれない)。

大淀さんの勧めで呉郊外のとある民家にやってきた陽炎。その中いたのは、なんと叢雲でした! 叢雲「ここ、おじいさんの実家なのよ。退役してから引っ込んで、畑仕事してる」「ちょくちょく会いに来るんだけどね、飽きもせずああしてるわ」(219頁)

  • 聞きましたか皆さん、「おじいさん」だってwwwww これもう、完全に元提督のお孫さんじゃねえかwwwww

縁側で麦茶(叢雲が勝手に冷蔵庫を開けて持ってきた!)を飲みながら陽炎に語りかける叢雲。いわく、最後の責任は提督が取るんだから心配するな、ゆっくり休息を取ることも大切、どうしようもなくなったら仲間に頼りなさい。それを聞いてハッとなり元気を取り戻す陽炎。

鎮守府に帰った陽炎「みんな、ありがとう。あたし今日ようやく分かったことがある」「あたしには立派な仲間たちがこんなにいるってこと!」 → 以前のお返しとばかりに曙を殴り返す陽炎「曙って最高!」、曙「あたしは最悪よ。この馬鹿嚮導! 元気になってよかったわね」(229頁)

  • ま、まさか、この世に「元気になってよかったわね」とか言いながら仲間と殴り合いする小説が存在したなんて!

佐世保に戻り、秘書艦室で仕事を片づけていた陽炎のところに、潮が「お客様です」と言いながらやってくる。「セールスなら帰ってもらって」と言う陽炎だったが、そこにいたのはなんと、木曾くん! 木曾「魚雷のセールスに来たんだ」(237頁)

  • はあああああ!会いたかったよおおお!木曾くーん!!!

木曾くん達と共に出撃する陽炎。木曾「お前らを助けないと、まるゆに怒られる」「あれで怒るとなかなか怖いぞ」(251頁)

  • 木曾まる、天使! 大天使!!

空母棲姫の撃退に成功した陽炎たち。鎮守府で開かれるパーティーの会場で、十四駆の嚮導は長月か曙に代わってもらいたい、という陽炎。それを聞いた曙、「馬鹿。第十四駆逐隊から逃げるなんて許さないからね」(265頁)とか言いながら肩パン。

  • いいよいいよ~。二千円あげるから、もうしばらくそこでイチャイチャしててくれません?

陽炎が会場に潮がいないことに気付く。曙「なんか用事があるとかないとか」、陽炎「曙は一緒にいなくていいの」、曙「あたし潮の保護者じゃないわよ」、陽炎「そっか。潮に保護される側だもんね」(267頁)

  • ピンポーン! 陽炎さん、正解でーす!

改二になる決心をした潮。改二になったら退役できなくなるけどいいのかと聞く那智。それでも仲間を守るために改二になると強く宣言する潮。

  • さあ、これからどうなるのか、というところで本編終了。いよいよ次が最終巻です。

第6巻まとめ

  • 叢雲や木曾くんなど、かつて登場した艦娘たちが次々と再登場してくるのが楽しかったこの第6巻ですが、一番の見所はまあ何と言っても白露と時雨(俺の嫁)だよね。強いていうなら、もう少し時雨(俺の嫁)の出番があったなら、なお良かったと思います。また、今回は、陽炎の心の一番奥底にある問題に、ようやくメスが入るお話でもありました。人の性格はそう簡単に変わらないので、責任感の強さゆえに思いつめてしまう癖は今後も変わらないかもしれません。しかしそれでも、困った時は仲間に相談すればいい、仲間と一緒に問題に対処すればいいんだ、ということに気付くことができたのは、陽炎にとって大きな成長だったと言えるでしょう。

第7巻の萌え(燃え)ポイントについてはこちら→細かすぎて伝わらない『陽炎、抜錨します!』(第7巻)の萌え(燃え)ポイント - 新・怖いくらいに青い空