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新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

『いつか世界を救うために』ネタバレ有り感想

ライトノベル クオリディア・コード

まあ、アニメ版のサイトやCMを見てしまえば、ネタバレも何もあったもんじゃないんだけど、やっぱり『いつか世界を救うために』は前提知識を入れないで読んだ方が面白いと思います。以下では若干ネタバレを含みますのでご注意を。

さて、こう言っちゃなんですけど、クオリディア・コードの東京編ノベライズである『そんな世界は壊してしまえ』はあくまでもアニメ版の前日譚として描かれていたので、その作品単体で判断した場合にはそれほど面白いとは思えないんですよね。でも、神奈川編ノベライズである『いつか世界を救うために』は、前日譚としての側面と同時に、作品単体としてもかなり面白いので、2巻で終わるのは非常にもったいないと感じます。

まず第一に、姫の周りにいる人達がみんな変態で、その言動がいちいち笑える。神奈川の首席・舞姫の天真爛漫な笑顔と、その裏に隠された天才の孤独。そんな姫をずっと見守っていたいという熱意が強すぎるあまり、心の中の変態性を爆裂させてしまう周囲の人々。そんな彼女らの掛け合いが何とも言えない面白さを醸し出しているわけですが、その一方で、クライマックスではきちんと感動的な場面も用意されているという、結構上手い作りになってるんですよ。実際、真実を知ったシノが、自らの【世界】が発現した理由を知り、その後約束の場所で姫と「再会」を果たす場面では、不覚にも泣きそうになりました。

つまりこの作品は、一見すると登場人物に変態しかいないヤバい作品ですが、実はとても王道の百合ラブストーリーでもあるわけです。アニメ版では、そんな2人の愛し合う姿がこれからもたくさん見れると思いますので、期待して視聴していきたいと思います。