新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

ぼっちちゃん=マアアさん説

以下は、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』第10話、後藤ひとり(ぼっちちゃん)が教室で寝ているシーンについての原作者のコメントである。

10話観直して気づいたけどぼっちが夢から覚めた時に机についたよだれ袖で拭き取ってるの細かいな、、、*1

一方、Twitterでも多くのアニメ視聴者がその点に言及している。

アニメ10話でぼっちちゃんが起きたときによだれに気がついて机を袖でゴシゴシしてるシーン見て、あのジャージ近くで見たら結構汚いんだろなと思いましたいつも着てるし*2

ここの自分のよだれをジャージで拭くぼっちちゃん本当に陰キャで汚らしくて好き*3

2年生に進級してぼ喜多が同じクラスになったら、ぼっちちゃんが涎をジャージで拭いてるの見た喜多ちゃんが「あ〜!もうひとりちゃん!またそんなことして…ほら、拭いてあげるからこっち向いて!」とか言って自分のハンカチで拭いてあげたりするんだろうな…*4

俺は机に涎垂らしたのをジャージの袖で拭いてたり、微妙に清潔感のない挙動が各話ちょっとずつあってこれリアルに臭いんじゃないかな??みたいな疑いはずっと持ってるけど、
そんなぼっちちゃんが好きですよ。*5

ぼっちちゃん気を失って寝てた時の口元の涎ジャージで拭くの好きすぎるし、突っ伏してた机にも涎垂らしててそっちもジャージで吹いてるの好きすぎる
そのジャージ絶対臭い*6

ライブや練習の後の後藤ひとりのジャージのちょっとくっさいにおいをかいでクラクラ欲情してしまう喜多郁代?*7

ぼっちちゃんのジャージ、浴槽で漬け置き洗いしたら汚れで水真っ黒になりそう*8

こんな感じで、みんな、汚いぼっちちゃんが大好きなのである。

実際、あのジャージにはぼっちちゃんのよだれや汗が染み込んでいる上に、ぼっちちゃんが度重なる奇行によってゴミ箱に入ったり地面に寝転んだりしているので、相当汚れているだろう。本来であれば、ドン引きされたり、気持ち悪がられたりしてもおかしくない。

にもかかわらず、視聴者も、作中のキャラクターも皆、汚いぼっちちゃんを愛しているのである。どうしてぼっちちゃんは愛されるのか、そのヒントは今年夏に放送されたアニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』にあるだろう。

メイドインアビス 烈日の黄金郷』にはマアアさんというキャラが出てくる。奇しくもぼっちちゃんと同じく全身ピンク色で、「マアアア」としか話さないが、いざという時には主人公・リコを助けてくれる頼もしいキャラだった。

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そんなマアアさんは、近くで見ると結構汚れていて、乾いたうんちを優しくしたような臭いがするらしい(原作漫画での設定)。そして、ケツが汚く、いつもよだれを垂らしている。それ以外にも、吐いたり、泣いたりして、液体をまき散らしている。

それでも、我々はマアアさんを愛してやまない。たとえ数々の残念ポイントがあっても、それが一周回って最高に愛おしいと思えるのである。それと同じ原理で、ぼっちちゃんも皆から愛されているのだろう。

両者の共通点は他にもあって、例えば、ぼっちちゃんはツチノコや胞子など、様々な形態に変形することができる特殊能力を持っている。一方、マアアさんも、体に柔軟性があり、腕や体を自由自在に伸び縮みさせることができる。そして、両者とも、いつもは挙動不審でオロオロしていることが多いが、いざという時には秘められた力を発揮するという特徴がある。

こうしてみると、ぼっちちゃん=マアアさん説に真実味が増してくると思えないだろうか。