本記事の結論は、まあタイトルの通りなんですが、他人に勧められてようやくアニメ『ホリミヤ』を見て、第7話まで見て、かなりグッとくるシーンだったので一応記事にします。
主人公たちの友達として透と由紀っていうクラスメイトが出てくるんですが、端的に言うと由紀は透のことを好きになりかけてるわけです。でも他クラスに桜っていう子がいて、彼女もまた透のことが好きで、少しずつ透と親しくなって手作りのクッキーとか渡しに行ってるんですね。
で、桜が由紀にもクッキーをくれて、由紀は思わず小声で「いらない」とつぶやくんだけど、自分の感情を押し殺しながらそれを貰います。
そしてこの後のシーンが、クッキーの袋持ちながらゴミ箱の横を歩く由紀っていうのがもうね。視聴者は、ひょっとしてクッキー捨てんじゃないかってドキッとするわけです。
でも次のシーンでは、由紀はちゃんと階段に座ってクッキーを食べてて「美味しい…これじゃ毎回貰っちゃうよな…」とつぶやきます。
ここで視聴者は胸を撫で下ろすんだけど、由紀はチラッとゴミ箱の方を見て、そしてまた画面にゴミ箱が映る。
そして、「私…醜い…」って言うんですよ。
いやこれもう凄くないか?
つまり、画面にゴミ箱が見えた時視聴者が思ったのと同じことを、由紀も頭に浮かべていたということ。実際に捨ててはいないけれど、そうする事が一瞬頭によぎった、その事に対して自己嫌悪を抱いている。
そんな揺れ動く心を、一切説明することなく、たったこれだけゴミ箱を映すだけで全て表現し尽しているわけで、これはちょっと鳥肌が立つくらい凄いシーンだなと思った次第です。以上。