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新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

ファスト風土化するライトノベル―『半分の月がのぼる空』と「地方の閉塞感」

ファスト風土化とライトノベル 今更『半分の月がのぼる空』について書くのもどうかと思ったが、やはり気になる点があったので簡単に書き留めておく。この作品で描かれていることは、それはもちろん、不条理に奪われていった(もしくはこれから奪われるであろ…

皆が幸せになることをあきらめないという選択―『とらドラ!』に見る「幸せ」の有り方

誰一人も犠牲にすることなく、全員が幸せになるような選択は有り得るだろうか。時と場合にもよるが、そのような選択は極めて難しいと言えるだろう。また、他の皆の幸せのために、自らが犠牲になるという選択は許されるのだろうか。そして、誰かの犠牲によっ…

「システム」の「外部」にいるということ―『とある魔術の禁書目録』の上条当麻について考える

今日は、ライトノベル『とある魔術の禁書目録』を13巻まで読んで思った事、特に主人公である上条当麻についての私論を述べたいと思います。さて、主人公というものは普通、主人公を取り巻く何らかの「システム」の内部にいます。そして、バトル物の作品の場…

「普通」と「異常」の境界で―『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』が描く「一般人から見たオタク像」

今年、「普通」と「異常」との交流をテーマにしたアニメがいくつか登場しており、『WORKING!!』や『荒川アンダーザブリッジ』がその典型である、という記事をかつて書いた(詳しくは、「「普通」と「異常」の境界で―『WORKING!!』『荒川アンダーザブリッジ』…

誰かの犠牲の上に成り立つ平和とは―『イリヤの空、UFOの夏』が描く「日本人の罪深さ」

セカイ系の代名詞とも言われているライトノベル『イリヤの空、UFOの夏』を読み終わった後に、我々が感じるモヤモヤとした思い、やるせなさは一体何に起因するのだろう。もしこの作品が、ただ主人公とヒロインの堅い愛を描いただけの作品だとしたら、こんな感…