新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

マンガ

『ニセコイ』第9話の変顔を原作と比較してみた

カーブの時の車内ポーカーフェイスができない小野寺さんそして、同じくポーカーフェイスができない桐崎さんシャフトと言えば、独特の演出で原作をアレンジしてくる制作会社というイメージもあるかと思いますが、構図や顔芸に関しては、かなり原作を忠実に再…

『共学高校のゲンジツ』の尼妻さんが可愛すぎる

『共学高校のゲンジツ』はメインヒロインの保延さんも可愛いのですが、私は断然、尼妻さんが好みです。尼妻さんは、見た目はヤンキーで一人称が「オレ」な男勝りな女子。でも、主人公である草野君に気があるらしく、彼の前では女の子らしい表情を連発してい…

オタク趣味の残念女子がリア充女子高生と出会い仲良くなる作品―『ともだちマグネット』『トモダチログイン』

ともだちマグネット 2 (バンブーコミックス WINセレクション)作者: まご出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2013/12/07メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見るトモダチログイン (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)作者: 井藤なな…

『のんのんびより』に描かれた不自然な「田舎」

アニメ『のんのんびより』を見て、まんがタイムきらら系の4コマ漫画『ねこのひたいであそぶ』を思い出した。この作品はその名の通り、小さな町に住む女子中学生4人が学校や家の周りで遊んでいるというだけの漫画であって、シリアスな設定や複雑なストーリー…

結局私たちはみんな『恋愛ラボ』の真木会長のように、的外れでおバカな妄想を繰り広げている恥ずかしい生き物なんだ

普通のスポーツや文化系の活動とは異なる、一般人から見たらどうでも良いと思えるようなことに青春をかける作品として、『ベン・トー』や『学校の階段』などが挙げられるが、今期からアニメ版が始まった『恋愛ラボ』もまた、そういった作品の一つである。こ…

『てんむす』と勝負の世界におけるセオリーについて

大食い競技を題材にした漫画『てんむす』は、スポ根ものの少年漫画にありがちなイケイケドンドンの精神論者を排して、極めて理論的な戦いを描いている点が面白いと思います。大食い競技で勝つためのセオリーというものがしっかりと決まっていて、各選手は多…

『GUNSLINGER GIRL』を読み終わって感じたこと

GUNSLINGER GIRL(15) (電撃コミックス)作者: 相田裕出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2012/12/15メディア: コミック購入: 9人 クリック: 87回この商品を含むブログ (28件) を見る『GUNSLINGER GIRL』で一貫して描かれていたのは、大人達…

至高の体操服フェチ漫画『群青』

体操服フェチの人に是非読んでほしい漫画『群青』 演劇に情熱を注ぐ高校生の姿を描いた青春漫画『ひとひら』で有名な桐原いづみさんが、現在連載で描いているのが『群青』という駅伝の漫画なんですが、これがもう本当に凄い、体操服フェチにはたまらない漫画…

部活動論4―『てんむす』、食い道部

漫画『てんむす』を読んで、不覚にも涙してしまった。極限の状況に追い込まれた人間が、かくも凄まじい輝きを放つんだなあ、と。それは決して華麗で優雅なものではなく、もっと貪欲で泥臭くて死に物狂いな姿だ。でも、彼女らは皆、生き生きとしていて、圧倒…

『はじめてのあく』がいよいよ大詰めに入ってきた!

さあ、いよいよクライマックスだ。ジローが渡家にやってきて約3年、彼はここで色んな事を経験し、色んな人と出会った。以前までずっと悪の組織の中で生活してきたジローにとって、その何気ない日常は「はじめて」の連続であり、その貴重な経験は彼を人間的に…

ガンガン系の怪奇もの作品が面白い!

近年、ガンガンコミックス作品のアニメ化が続いているが、その中核を担ったのが幽霊・妖怪・怪奇現象といったもの扱った「怪奇もの」の作品だったと思う。例えば、『夏のあらし!』『妖狐×僕SS』『黄昏乙女×アムネジア』といった作品だ。夏のあらし! 1 (ガン…

荒川弘私論―『百姓貴族』と「自然への介入」について

荒川弘先生の『百姓貴族』が面白かった。やはり『鋼の錬金術師』で描かれている生死観・倫理観は、作者が子供の頃から農業と関わる中で培ったものなんだろうなと思った。彼女の作品の根底には、人知の及ばないものに対するある種の諦観と、自然との共生とい…

部活動論1―『白球少女』、野球部

白球少女 ? (フレックスコミックス)作者: 山崎毅宜出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2011/01/12メディア: コミック クリック: 20回この商品を含むブログ (8件) を見るいやあ、『白球少女』のラストは深いなあ。この作品って、ハッピーエ…

『夕焼けロケットペンシル』と「働く」ということ

たまごまごさんが書いた『夕焼けロケットペンシル』の記事(少女が頑張っても頑張ってもダメな現実もあるけど、頑張るんだ「夕焼けロケットペンシル」)を読んで、私も全巻読んでみたんだけど、これがまあ、想像以上に凄いことになってた。要するに何が言い…

『ゆるゆり』と『けいおん!』の比較―「律・澪」「京子・結衣」の共通点とは

『ゆるゆり』の京子と結衣の関係って、『けいおん!』の律と澪の関係に似ているのかもしれない。まず、結衣と澪について。両者とも外見は黒髪で高身長、性格は真面目。相方(京子・律)に対しては、ツッコミ役で言葉遣いが少し乱暴なところも似ている。一方で…

『うえきの法則』とカント哲学について―何が道徳的に「正しい」のか

カントによれば、ある行動が道徳的かどうかは、その行動がもたらす結果ではなく、その行動を起こす意図で決まるという。大事なのは動機であり、その動機は決まった種類のものでなければならない。重要なのは、何らかの不純な動機のためではなく、そうするこ…

『侵略!イカ娘』私論―アニメ第2期で描かれる原作エピソードを予想してみた

第1話サブタイトルは? いよいよ『侵略!イカ娘』のアニメ第2期が始まる。その第1話のサブタイトルはもう判明している。Aパートから順に、「侵略しなイカ?」「恋敵じゃなイカ?」「クラゲじゃなイカ?」である。Aパートはおそらく、イカ娘の基本設定や常連メン…

これからの『シャーマンキング』の話をしよう(1)

はじめに 9月23日の「ニュートリノは光よりも速い?」に続いて、24日にもビッグニュースが飛び込んできた。『シャマンキング』復活!! 来春のビッグプロジェクトに向けで読切シリーズがジャンプXで始動!(やらおん!)ここで言う「来春のビッグプロジェク…

(イカ語訳)人類侵略宣言―『侵略!イカ娘』アニメ第2期によせて

アニメ『侵略!イカ娘』第1期が終わってから今日までの間に、海と人類を取り巻く環境は大きく変わったでゲソ。これまで数えられないほどのゴミや廃液を海に捨ててきた人類が、とうとう放射性物質まで海に垂れ流すようになったのでゲソ。想定外の大災害だった…

『日常』と原発事故―「原子力ムラというシステム」をひっぱたきたい

シュクダイ…ワスレタ… ノゾムハ…カントウ…ダイシンサイ… これは漫画『日常』の登場人物・ゆっこが宿題を忘れた時の絶望感から口にした言葉である。この時勢ではさすがに不謹慎だと思ったのか、アニメでは台詞が「宇宙人の大侵略」に変えられていたらしい。し…

『シャーマンキング』と正義について―ラキストの「相対主義」と、マルコの「愛=正義論」

アメリカにはアメリカの“正義”があり、フセインにはフセインの“正義”がある。アラブにも、イスラエルにもお互いの“正義”がある。つまりこれらの“正義”は立場によって変わる。でも困っている人、飢えている人に食べ物を差し出す行為は、立場が変わっても国が…

『侵略!イカ娘』まとめ―アニメ2期が始まる前にしておきたい要点整理

イカちゃんが地上で学んだこと一覧 イカちゃんが地上にやってきて、これまでに学んだ世間一般に関する知識(相沢家やその他キャラの個人的なことは除く)。右の数字は単行本の巻数。 人類の数や兵力。ゴミ拾い。シャチの浮き輪。日焼け。犬。花火。パニック…

肩書き通りじゃなくても良いじゃなイカ!―『倭トトは神様である!』『侵略!イカ娘』から見る現代社会

「らしくない」ことが可愛さを生む 倭トトは神様である! (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)作者: 大宮祝詞出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2011/02/22メディア: コミック購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (6件) を見る本屋の4コマ漫…

嵐山歩鳥は「変わってしまう日常」を前に何を思うのか―『それでも町は廻っている』の台詞から

『それでも町は廻っている』の作品構成は非常に変わっている。この作品では雑誌や単行本に掲載された順番と、作中の時系列とが一致していない。例えば、8巻61話「大怪獣 尾谷校に現わる」では歩鳥は高校3年生になっているが、同64話「サインはB!」では歩鳥た…

「普通」と「異常」の境界で―『侵略!イカ娘』が大ヒットした理由

私は以前、注目しているアニメ作品として『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を挙げ、このブログでも記事にしました(詳しくは、「普通」と「異常」の境界で―『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』が描く「一般人から見たオタク像」を参照)。しかし、実際…